コンセンサスとは
ビジネスや政治的場面で使われることが多い言葉、「コンセンサス」。社会人であれば、仕事をする中で一度は耳にしたことがある言葉ではないかと思われます。ですが、「コンセンサス」とは一体何を意味しているのか、ご存知でしょうか?
ビジネス用語としても使われる言葉でもあり、派生した言葉も多く存在します。今回は「コンセンサス」の本来の意味や語源、使い方、そして関連語や類義語など、詳しく紹介していきたいと思います。
コンセンサスの意味
「コンセンサス」ですが、「意見の一致」「合意」などの意味を持っています。とりわけ、「国家の政策について」いわれることが多い言葉です。
他にも「根回し」という意味で使われることもあります。ただし、この場合の「根回し」とは、そのままの意味ではなく、「合意を得るための根回し」という意味合いが強くなります。ビジネスシーンならではの言い回しですね。
コンセンサスの語源
「コンセンサス」は「consensus」と表記します。元々はラテン語であり、「お互い同様に感じる」という意味で使われていました。意味合い的には現在とほとんど変わらないようです。
コンセンサスの派生語
「お互い同様に感じる」といった意味から「意見の一致」「合意」などの使われ方をするようになった「コンセンサス」という言葉ですが、そこからさらに派生した言葉についても紹介していこうと思います。
・「ナショナルコンセンサス」
この言葉は政治的な場面で、「大多数の国民が同意すること」といった意味で使われます。
・「コンセンサス方式」
「コンセンサス」に「方式」がくっついた言葉ですが、この言葉は「会議で反対の意思表示がない場合の方式」という意味で使われます。この言葉は表面的な対立を避けるために用いられることも多く、主に国連などで使われます。
・「コンセンス・デモクラシー」
この言葉は「コンセンサスに基づく民主主義」といった意味で使われ、主にヨーロッパを中心に使われます。
コンセンサスの例文
具体的には「国民のコンセンサスを得る。」「コンセンサスの形成が必要だ。」「会社でコンセンサスを取る。」などの使い方ができます。
「国民のコンセンサスを得る。」「コンセンサスの形成が必要だ。」の2つは、本来の意味である「意見の一致」や「合意」といった意味で使うことが出来ます。「会社でコンセンサスを取る。」は、「根回し」といった意味合いが強いでしょう。
コンセンサスの類義語・関連語
「コンセンサス」の関連語には「意気投合」があります。「意気投合」とは「気持ちが合い、仲良くなること。」といった意味を持っています。ただ、どちらも同じような意味合いで使われることが多く、どちらも「意見の一致」と理解することができます。どちらかというと「意気投合」は政治やビジネスなどの場面よりは、日常的に場面で使用することが多いでしょう。
いかがでしたでしょうか?今回は「コンセンサス」について紹介しました。ビジネスシーンでは横文字が使われることが多く、さらに「コンセンサス」は使いやすい言葉でもあるため、これから耳にする機会が増えるかもしれません。「コンセンサス」は非常に便利な言葉でもあるので、ぜひ意味を理解した上で、ビジネスシーンに合わせた使い方をしてみてくださいね。