「ivy」の意味
「ivy」は蔦類の総称ですが、特に観葉植物として栽培されるウコギ科のつる性常緑低木のことを指すこともあります。なかでもヨーロッパ原産のセイヨウキヅタ(English ivy)は品種数が多く、グランドカバーとして道路の斜面や建物の壁面、鉢植えにいたるまでさまざまな場所で目にします。
ちなみに「ivy」の学名は「Hedera」といい、ギリシア語の「hedra(座る、葉が密生する)」が語源といわれています。
花言葉に「友情」や「忠誠」があるほか、日陰でも寒くてもツルを伸ばし続ける強さから永遠の愛のシンボルとして結婚式の飾りとしても人気がありますね。
「ivy」の使い方
「ivy」はどんな使い方ができるでしょうか。例文をひとつ見てみましょう。
- The brick wall is covered in ivy.(そのレンガの壁は蔦で覆われている。)
「ivy」は基本単数形で使われますが、種類をいうときには可算名詞として「ivies」と複数形で使われます。また、「蔦で覆われた」という形容詞として用いるときは「ivied」という形で使います。
「ivy」を使った言葉
「アイビー・リーグ」とは
「Ivy League(アイビー・リーグ)」とは、アメリカ東部にある名門私立大学8校の総称、あるいはこの8校で構成されるスポーツ連盟のことを指します。8校の詳細は以下の通りです。
- ハーバード大学
- エール大学
- ペンシルベニア大学
- プリンストン大学
- コロンビア大学
- ブラウン大学
- ダートマス大学
- コーネル大学
どれもよく耳にする有名大学ですね。ここに通う学生は「アイビー・リーガー」と呼ばれます。どの大学も歴史が古く、蔦の絡まった校舎が由緒ある伝統を象徴していることから「アイビー・リーグ」と呼ばれるようになりました。
もともとは1870年代にフットボールのリーグ戦から始まり、1956年にすべてのスポーツを対象にした競技連盟が正式に結成されました。
「アイビー・ルック」とは
「アイビー・ルック」とは、先ほど述べた「アイビー・リーグ」の学生が好んで身につけていたファッションのことで、「アイビー・スタイル」とも言います。
3つボタンのジャケット、ボタンダウンシャツ、チノパンというスタイルが定番で、ホワイトソックスにローファーの組み合わせも有名ですね。
日本でも1960年代に「みゆき族」と呼ばれる若者の間で爆発的に流行し、その後も独自の進化を遂げ今に至ります。日本でローファーが一般化したのも「アイビー・ルック」のおかげです。
ただ英語では「Ivy league look」あるいは「Ivy League style」というので、「アイビー・ルック」や「アイビー・スタイル」は海外では通じません。