とりあえずの意味
「とりあえず」の意味は以下の通りです。
- 他の事はさしおいて、まず第一に。
- なにはさておき。
- 何する間もなく。すぐに。
とりあえずの使い方
- プレゼンの資料がまとまらないが、とりあえず先方に連絡を入れておこう。
- 朝はとりあえずコーヒーと決めている。
- 母と連絡がつかないが、とりあえず待ち合わせ場所に行ってみよう。
- 急に雨が降り出したのでとりあえず洗濯物を取り入れてしまおう。
- とりあえずお知らせまで。(手紙の挨拶文などで用いることが多い)
他のことを後回しにして、優先順位を一番にする時に使いますね。最近は減りましたが、「とりあえずビール」の言い回しは皆さんも聞いたことはありませんか。乾杯のビールが飲み会の一般的な始まり方でしたね。
とりあえずの類語
とりあえずの類語は数多くあります。その場面に最適な言葉を選んで使って下さい。
- さしあたり
- まず第一に
- なにはさておき
- まず
「一応」との違い
「一応」の意味
- 充分とは言えないがひととおり。
- ひとまず
「とりあえず」と「取り急ぎ」
「取り急ぎ」と使う人も多いようですが、取り急ぎの意味は「大変急いでいること」です。「まず第一に」という「とりあえず」の意味とは違うので気を付けて下さい。
「とりあえず」と「ひとまず」
「とりあえず」と「ひとまず」の違いですが、「ひとまず」の意味は「一区切りやひと段落が付くこと、いったん」です。かなり意味が違いますので「とりあえず」と言い換えることは出来ません。
どちらも似たようなシーンで使いますが、「ひとまず」は、物事の流れの区切りであり、「とりあえず」は「他のことをさしおいてもすること」と大きく使い分けると分かりやすいですね。
「とりあえず」と「取るものも取り敢えず」
実は「とりあえず」は「取るものも取り敢えず」の略ですが、「取るものも取り敢えず」は「大急ぎでおこなう様。また、慌てておこなうこと」です。「とりあえず」とは少し違っていますね。「取り急ぎ」と同じ意味で使って下さい。
「取り」と「敢えず」の意味とは
「とりあえず」を漢字で書くと「取り敢えず」です。「取り」は接頭語で、動作を表す動詞の上に付いて語調を改めるのに用います。「取り調べ」「取り繕う」「とり片付ける」などが例ですね。この場合「とり」は仮名書きが普通です。
「敢えず」とは
- (動詞の連用形に付いて)十分にしおえることができないで。…しきれないで。
- (動詞の連用形に係助詞「も」が付いた形に付いて)…しきらないうちに。…するや否や。
とりあえず○○は可愛い表現になる
最近は「とりあえず」のあとに、ビール以外の色々な名詞が付くようになりました。猫好きの人なら「とりあえずネコ」、ゲーム好きの人は「とりあえずゲーム」とすると、欲求を少し緩めでラフに表現できます。
よく見かける表現なので皆さんも使うことはありませんか。自分が今一番やりたいことを「とりあえず○○」と使ってみると、ちょっとした願望が伝わります。日本語として正しいかは別にしても、可愛い表現ではないでしょうか。
とりあえずの英語表記
- for now
- for the moment
- start off with
- anyway