「アンスリウム」とは?
「アンスリウム」とは熱帯アメリカが原産のサイトモ科の植物です。5月〜10月に開花時期を迎え、赤やピンク、白、紫、緑といった鮮やかな色の花を咲かせます。ハート型の愛らしい仏炎苞(ぶつえんほう)という棒状の花(肉穂花序)を包む、大型の苞葉を持つのが特徴です。
「アンスリウム」は600種類以上あると言われており、チューリップ型のものや淡い色合いのものなど様々な種類のものが出回っています。葉や仏炎苞が美しいので、観葉植物として人気のある植物です。
ハワイでは「ハート・オブ・ハワイ」と呼ばれ、バレンタインデーの贈り物などとして古くから親しまれてきました。日本に入ってきたのは明治時代の中期ごろです。
「アンスリウム」の名前の由来
「アンスリウム(Anthurium)」の名前はギリシャ語で「花」を意味する「アンサス(anthosaura)」と「尾」を意味する「オウラ(oura)」から来ています。「アンスリウム」の突き出た肉穂花序(にくすいかじょ)が尾っぽのように見えることに由来しています。
同様に英語名では「Tailflower(尾のような花)」と呼ばれています。また仏炎苞がうちわに見えることから、和名を「大紅団扇(おおべにうちわ)」と言います。
「アンスリウム」の花言葉
「アンスリウム」全体の花言葉は「煩悩」「恋に悶える心」です。どちらも恋愛を思わせるような言葉ですが、これはハート形の仏炎苞と美しい色合いを持つ「アンスリウム」のイメージからつけられた言葉だと言われています。
赤色の「アンスリウム」の花言葉は「情熱」です。鮮やかな赤色の「アンスリウム」にぴったりの花言葉です。自分の情熱を伝えたい告白の際のプレゼントにもおすすめです。
ピンク色の「アンスリウム」の花言葉は「飾らない美しさ」。ピンク色の「アンスリウム」は主張の強すぎない愛らしい色合いを持つことからついた花言葉だとされています。
「アンスリウム」の種類
赤色の品種
- ダコタ…赤色の「アンスリウム」の中で最も大きな花をつける、存在感があり人気の種。
- ミシガン…「ダコタ」の改良品種。より鮮やかな赤色が特徴的。
- アリオン…ワインのように渋い赤色の花を咲かせる。
- シエラ…花数の多い品種で、自然とブーケのようにまとまり見栄えがいい。
- シエラマジック…シエラの変異型で、ゴツゴツとした独特の形をしている。
ピンク色の品種
- ピンクチャンピオン…シャープな形の花びらを咲かせ、凛とした美しさのある品種。
- フェスカ…ピンク系の「アンスリウム」の中で最も背が高く、大きな花をつける。
- ジョリ…小さな花をたくさん咲かせる。青みがかったピンク色が特徴的。
- パンドラ…発色が美しく、蝶のようにひらひらとした花を咲かせる。
白色の品種
- シャレードホワイト…白色から緑色へ花色が変化するのが特徴。背丈が高い。
- シエラホワイト…赤色品種の「シエラ」が元になっている品種。肉厚の丸い花を多く咲かせる。
紫色の品種
- ユタ…濃い紫色の美しい花を咲かせる。
- キャバリ…紫色からピンク色、緑色へと花が変色していくのが特徴。
「アンスリウム」の風水効果
「アンスリウム」はハート形の仏炎苞を持つことから恋愛運にいいと言われています。特に赤色やピンク色の品種が恋愛運に効くとして人気が高いです。
恋愛運に効果的とされる西の方角に飾るのがよいとされますが、「アンスリウム」は直射日光に弱いので、西日が当たらないよう気をつけたいところです。