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「ががばば」とは
一度聴いただけで頭から離れなくなるくらい印象的な並び「ががばば」。なんとなく不安な気持ちになってしまいますね。果たして「ががばば」とはいったいどういう意味の言葉なのでしょうか?
絶対に検索してはいけない恐怖のキーワード
「ががばば」が世の中に出回ったのは2015年。「絶対に検索してはいけないキーワード」としてネットユーザーを恐怖に陥れたました。
ヤフーの検索ウインドウから「ががばば」と検索すると怪奇現象が起こるというもので、ツイッターなど各種SNSで拡散され、たくさんの人達が怪奇現象を経験することとなりました。
「ががばば」と検索すると何が起きるの?
それでは検索すると一体何が起きるのでしょうか?まず3つの選択肢が表示されます。
「続ける」
「無音で続ける」
「やめる」
「続ける」もしくは「無音で続ける」を選択すると、「たすけてたすけてたすけて・・・・」と検索窓に勝手に文字が入力され
バンッ!
PC、スマートフォンの画面の向こう側から女性が現れこちら側(つまり自分)に助けを求めるかのように女性が画面を叩くというもの。
「絶対に検索してはいけない」という名前は伊達ではありません。しばらくすると画面が黒色になり、あるサイトに自動的にアクセスします。
実はこの怪奇現象、とある有名番組のプロモーションだったのです。
ある番組のプロモーション
その有名番組とは人気番組「世にも奇妙な物語」。独特の世界観で独特の恐怖を演出するこの番組には根強いファンがついています。「世にも奇妙な物語」ときくと反射的にタモリとあの特徴的なメインテーマを思い浮かべてしまう方も多いのではないでしょうか。
じつは、この不気味な「ががばば」の演出は2015年に放送された「世にも奇妙な物語 25周年記念!秋の2週連続SP~傑作復活編・映画監督編~」のプロモーションだったのです。
ちなみにこの2015年の放送には実際に「ががばば」がショートストーリーとして放送されました。ヤフーとフジテレビがタッグを組んで生み出した巧妙なプロモーション、それが「ががばば」なのです。
ちなみに2017年秋には次回作として「ががばば新章」世にも奇妙な物語で放送されました。それくらい強い印象を視聴者に与えたプロモーションになったのでしょう。
ちなみに現在はががばばでヤフーで検索をかけても怪奇現象は起こりません。
「ががばば」とはどういう意味なのか?
それでは「ががばば」という言葉には実際にどんな意味があるのでしょうか。
結論としては「ががばば」という言葉自体に特に意味はないようです。
ネットでは仙台の方言で「がが」は「お母さん」を意味し、「ばば」は「お婆さん」を意味するという説も挙がっていますが、根拠のあるソースはなく信憑性はあまりありません。世にも奇妙な物語の番組宣伝として作られたオリジナルの言葉として認識するのが自然でしょう。
「ががばば」は何故私たちを不安にさせるのか?
それでは意味をもたない「ががばば」という言葉は何故私たちを不安な気持ちにさせるのでしょうか。
濁点が連続するからという点があげられます。
濁点が続く言葉を思い浮かべてみてください?あまり思い浮かんでこないですよね?日本語において濁点が連続する単語はほとんどありません。強いて挙げるならさだまさしの小説のタイトルにもなっている「夏解(げげ)」ぐらいでしょうか。ちなみに解夏は仏教僧が夏場に行う修行が終わる時をさす言葉です。
そんな日本語においてあり得ない濁点の連続が「ががばば」では4つも続くのです。私たちに強烈な印象を残し、また不安な気持ちにさせるのは日本語の中のあり得なさから来ているのでしょう。
「ががばば」まとめ
「ががばば」は世にも奇妙な物語のプロモーションとして作られた言葉で、「ががばば」自体に意味はありません。
これまでに幾度もネットユーザーを恐怖に陥れてきた「ががばば」。これからも形を変えて私たちを恐怖に陥れてくれることでしょう。