「センセーション」の日本語としての意味は?
日本では、センセーションは「人の耳目をひくこと」という意味で使われています。センセーションの原義である「感覚」という意味を強く持ち、他人の感覚に影響を与えるようなことを「センセーション」といいます。
他人の感覚に影響を与えるようなこととは主に、世間をあっと言わせるような事件や、評判をとるようなこと。そういう場合に、「センセーションを巻き起こす」などとして用いられるのです。
「センセーション」の原義とは
"sensation"の原義は、"sens"が「感じる」、"action"が「こと」という意味。「君の芸術センスは優れているね」という風に使われる「センス」に限りなく近く、"sens"に"e"を付ければ「感じる」という動詞になります。つまり"sensation"とは本来、感覚に関する言葉なのです。
「センセーション」の英語としての意味は?
では英語の"sensation"はというと、「感覚」や「感じ取る能力」といった原義から想起される意味とは別に、「物議」や「大評判」、「大騒ぎ」などという、原義からは程遠いと思われるような意味も持っています。後者は日本での用いられ方に近いですね。
実は"sensation"の元となっている"sens"に"e"を加えた"sense"が「物事をとらえる働き」を指すのに対し、"sensation"は「刺激を感じ取る働き」を指しています。
したがって、他者の刺激という感覚に大いに影響を与えるような行為が、"sensation"の意味と結びついてくるわけですね。
センセーションの類義語は?
英語としての"sensation"の類義語は、先ほど挙げたような"sense"や、"feeling"などがあります。しかし"feeling"は「内部的な感覚」を指し、"sensation"が指す「刺激的な感覚」とは異なります。
一方、日本語としてのセンセーションの類義語は、「波紋」や「旋風」、「波乱」などがあります。