寄り添うとは
寄り添うとは、
- ぴったりそばによる
- 触れるほどそばによる
という意味です。体をそばに寄せるという使い方もありますが、精神的な意味で使われることも多い言葉です。
心の寄り添いとして使う場合、「相手の気持ちを理解する」という意味合いになります。相手の事を考え、自分の心を近づけて相手の心を理解しようとする気持ちですね。
寄り添うの例文
- 彼女は相手の気持ちに寄り添う事ができる人です。
- お客様に寄り添った商品です。
- あなたの暮らしに寄り添います。
- 辛いとき、あの人は寄り添ってくれた。
上記は人の気持ちを表すときの例文です。「私は彼の気持ちに寄り添った」というように、自分自身の行いを示す際にはあまり使われない点に留意しましょう。
- その犬は彼に寄り添ってに眠っている。
- 2本の木は寄り添うように成長した。
このように、ぴったりとくっつく「様子」を表す時にも使われます。この場合は精神的な寄り添いという意味は含まれません。
寄りかかるとの違い
精神的なニュアンスが強い「寄り添う」と違って、「寄りかかる」は物理的な意味で使われます。寄りかかるとは、他の物に体重をかけてもたれることです。
- 私は彼に寄りかかった。
- 疲れていたので壁に寄りかかった。
といった具合に使われます。相手を支える意味合いが強い「寄り添う」とは逆に、相手に体を預け、支えてもらうということです。
寄り添うを英語にすると
寄り添うの直訳はcuddle upです。cuddleの意味は「(愛情をもって)抱きしめる・ぴったりと寄り添う」なので、「近づく」という意味合いに近いです。
もう少し日本語の意味に近い英語があります。
- put yourself in the others' shoes.
これは相手の立場になって物事を考えるという意味です。「寄り添う」とぴったり同じ意味の英語というのはないようで、似たようなニュアンスの言葉になってしまいますが、一番近い言葉ではないでしょうか。
またacceptは受け入れるという意味があります。acceptを使って、相手の考えや心を否定しない時に使われる言葉が"accept others' feelings"です。人の気持ちを受け入れるという意味の英語ですね。しかし、acceptは賛成・同意を意味する単語なので、やはり日本語の「寄り添う」とは別の意味です。
日本語というのは翻訳が難しい言語だと言われています。本当の意味での「寄り添う」を英語で表すのは難しいようです。
心に寄り添える人の特徴
あなたは大切な人が辛いとき、悲しいときに誰かに寄り添ったことはありますか?相手の気持ちを考え汲み取り、その人の心に寄り添うことができるというのはすばらしいことです。
自分が辛いときにやさしく寄り添ってくれる人がいれば、励まされて元気になれますよね。相手に寄り添うことができる人はどんな人なのでしょうか。
相手の立場に立つ
誰かにとっての悲しいことや辛いことは、必ずしも他の人にとって同じように辛く悲しいことだとは限りません。
共感がなければ、他者の気持ちに寄り添うことはできません。相手の立場に立って、自分がその時して欲しいことや、かけてほしい言葉を言える人は、他者に寄り添うことができるのではないでしょうか。
人に関心がある
人に興味もっている人は、自然と相手の気持ちを考えることができるのではないでしょうか。気持ちが分かれば相手が今どうしてほしいのか、何と言ってほしいのかがわかってきます。
人生経験が豊富
人の気持ちに寄り添うためには、相手の気持ちに共感して理解することが大事です。自分自身にたくさんの経験があれば、似たような心境で相手に接することができるかもしれません。相手が一番して欲しいことをするのが、寄り添うということではないでしょうか。