「意気軒昂」の意味とは
「意気軒昂」は、進んでしようとする張り切った気持ちが盛んなありさま、元気のある様子という意味を持ちます。
スポーツ解説や、選手の入場行進の紹介ニュースなどで耳にしたことはありませんか。オリンピックで各国の代表選手が、力強い行進をする時に使われるピッタリの言葉ですね。
同じ意味の熟語を二つ重ねて、より意味を強調しているので、物事に掛ける気持ちが強く前向きに突き進んでいる様子が伝わります。さらに、人や物事の好調な様子も分かります。
中学校や高校の校歌でも歌詞に使われることがので多いので、懐かしく思い返した人も多いのではないでしょうか。
「意気軒高」の組み立て
四字熟語の組み立てには大きく分けて
- 一字ずつ漢字を組み合わせるもの:起承転結・喜怒哀楽・春夏秋冬など
- 二字熟語+二字熟語:絶体絶命・有害無益・言語道断・単刀直入など
- 数字を使うもの:一石二鳥・四捨五入・三寒四温などがあります。
意気軒昂は同義語を重ね合わせたものです。
「意気」の意味
あふれる元気、積極的な気分、気概のことです。
- 意気が揚がる
- 意気揚々
- 意気投合
この意気を使った全く意味の異なる四字熟語もご存知でしょうか。
- 意気消沈:(いきしょうちん) 元気をなくして、しょげること
- 意気阻喪:(いきそそう) 意気込みがくじけること。元気を失うこと
「軒昂」の意味
意気が高く揚がる様子、奮い立つ様子を意味します。あまり馴染みがない熟語ですが、軒昂だけで使われることは少ないです。また、同じ意味を持つ使いやすい言葉がとても多いこともその理由です。軒も昂も「高い」という意味があります。
「昂」とは
常用漢字外のため、見かけることが少ないのですが、下記ような意味があります。
- 上がる
- 高くなる
- たかぶる
【昂が付く熟語】
- 昂然:自信を持ち意気盛んな様子
- 昂騰:価格が高くなること
- 激昂:激しく怒ること
また、昂は人名に使うことが出来る漢字です。人名訓「あきら」「たかし」「のぼる」と読みます。意欲的で上を目指していく強い意志の人、豊かな感受性を持ち、色々な分野で活躍できる人に成長してほしいと親の願いが込められていることが多いようです。
「意気軒高」の使い方
元気で前向きな姿勢を表現する場面で使いましょう。
- 意気軒昂な入場行進を見て感動した
- この会社は意気軒昂な社員が多くて将来性がある
- 80歳を過ぎてもいまだ意気軒昂な我が家の祖父は、登山が趣味だ
「意気揚々」との違い
意味は大変近いのですが、意気揚々とは結果が出た後で誇らしげに振る舞う様子や、勝ち誇った様子を含んでいます。時系列でいうと、意気軒昂から意気揚々へと変化します。
- 意気軒昂な入場をした選手が、意気揚々と優勝台へ上がる
同じ意味を持つ言葉
- 血気盛ん
- 元気いっぱい
- 意欲的
- 絶好調
「今日も朝から意気軒昂だね!」のように、同僚との何気ない会話も四字熟語を使うと新鮮に聞こえますね。
四字熟語の類語はこちらです。
- 意気昂然
- 意気衝天
- 気力旺盛