「先鞭をつける」とは?意味や使い方をご紹介

「先鞭をつける」という言葉は、何となく意味はわかるけれど、間違えないようにしっかり確認しておきたいという方も多いのではないでしょうか。「先鞭」はちょっと難しい表現ですね。今回は、「先鞭をつける」の「先鞭」を解説しながら、意味や使い方を類語も含めて紹介します。

目次

  1. 「先鞭をつける」とは
  2. 「先鞭」の由来
  3. 「先鞭をつける」の使い方
  4. 「先鞭をつける」の類語

「先鞭をつける」とは

「先鞭をつける」とは、「人よりも少しでも早く物事を始める、他人よりも先手を取って事に当たる」という意味です。他人に先駆けて何かを始める時や、そうしたいという願望を表す状況でよく使われます。

日常会話ではあまり使われず、どちらかというと改まった文章の中で使われる慣用表現です。例えば、小説や新聞などで見る機会があるかもしれません。

「鞭」について

「鞭」は音読みで「べん」、訓読みで「むち」と読みます。読み方によって意味が少し異なります。

「べん」と読む場合は、「むち。むちを打つこと。むちの形状をしたもの」という意味です。「先鞭をつける」の場合もこちらです。他にも「教鞭をとる」や「ご鞭撻」といった用語があります。

一方、「むち」と読む場合、「牛や馬を打って前進させるための皮ひも、竹の棒。人に物を示すための細長い棒。または、人を励ましたり叱ったりする場合の言葉のこと」です。「愛の鞭」や「鞭を入れる」などの表現で使われていますね。

「先鞭」の由来

「先鞭」という言葉は古代中国のエピソードに由来します。西晋時代、政治家でもあり文学者としても有名な劉琨  (りゅうこん)という武将がいました。この人物の伝は次の通りです。
 

「常に恐る祖生の吾れに先んじて鞭を著くるを」
『晋書 劉琨 伝』

つまり、「劉琨の好敵手であった祖生が自分よりも先に馬に鞭を打ち、手柄をあげることを気遣った」ことから、「人よりも先に物事に着手すること」という意が由来しているといわれています。

「先鞭をつける」の使い方

  • このアイデアが携帯電話の普及に先鞭をつけたことは間違いありません。
  • あの選手の打撃理論が現在の打撃技術の向上に先鞭をつけました。
  • 彼は自分の構想を発表する前に既に他の者に先鞭をつけられてしまった。

「先鞭をつける」の類語

「草分け」

「草分け」とは、「草の深いところをかき分けて進むこと」です。この意味から転じて、「土地を切り開いて町や村などのコミュニティをつくること」や、「物事を初めて行うことや、その人」という意味を持ちます。

[例文]

  • 彼はこの業界では草分け的な存在であって有名な人です。
  • この野球チームは地域の草分けでありシンボルでもあります。

「パイオニア」

「パイオニア」とは、「先駆けて物事を初めて行う者。開拓者」という意味です。他に先んじるところが「先鞭をつける」の「人よりも早く物事に着手する」に類似していますね。

[例文]

  • 彼女は女性国会議員のパイオニアです。
  • 父親は誰もが認める野球普及のパイオニアです。

「火付け役」

「火付け役」とは、字句のとおり「火をつける役」という意味です。これが転じて「論議や事件または、改革のきっかけをつくる役目」という意も持っています。

[例文]

  • 彼はアニメ映画ブームの火付け役です。
  • 口コミはヒットする作品を生む火付け役です。

「機先を制する」

「機先を制する」とは、「相手方よりもいち早く行動して、計画や勢いをくじいてしまうこと」という意味です。言い換えれば、「先手を打つことで相手より有利な立場になる」ことですから、「先鞭をつける」に通じるところがありますね。

[例文]

  • 我が軍の勝利の要因は相手の機先を制する攻撃でした。
  • 彼女をなだめる前に彼女の言動により機先を制されてしまった。


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