「道すがら」とは?意味や使い方をご紹介

「道すがら」の意味をご存知でしょうか。誰しも子どもの頃はもちろん、大人になってからも、道すがら何か大切なことを考えたり、何かをして遊んだことがあるのではないでしょうか。ここでは、「道すがら」の意味や使い方を、関連語も含めてご紹介します。

目次

  1. 「道すがら」の意味
  2. 「道すがら」の使い方
  3. 「道すがら」の関連表現

「道すがら」の意味

「道すがら」とは、「道を通りながら」「歩きながら」「みちみち」「途中」という意味の言葉(副詞)です。

「すがら」は、「過ぐ(過ぎる)」と状態を表す「ら」が合わさった言葉と考えられています。すなわち「道すがら」は、「道を過ぎている途中の状態」と解釈すれば良いでしょう。

「道すがら」の使い方

「道すがら」は副詞として、必ず「道すがら、〇〇する」というかたちで使います。歩きでも、あるいは車などの乗り物を使う場合でも、「どこかへ向かう道の途中」であれば幅広く使うことができます。

ただし、あくまでも「その道を通りながら…」という状態は維持されなければなりません。例えば、「道を外れて、どこかへ寄る」場合は、所要時間や距離にもよりますが、「道すがら」とは言いにくくなるでしょう。

つまり、「道すがら」と言う場合の動作・行為の主体はあくまでも「道を通ること」「どこかへ向かうこと」なのであり、「道すがらすること」は、会話、思考、空想など、限定された「ながら動作」となるでしょう。

例文

  • 取引先の会社へ向かう道すがら、先輩と交渉の要点や戦術を確認しあった。
  • 学校からの帰り道、友達と別れたあとの道すがら、僕は「もし自分がヒーローだったら」と空想を膨らませた。
  • 屋敷に到着した刑事は、犯行現場へ案内される道すがら、駐在から事件の概要を聞いた。
  • 父方の実家へ向かう道すがら、私は車窓から美しい田園風景を楽しんだ。

「道すがら」の関連表現

道中

「道中」(どうちゅう・みちなか)は、「道の中ば」や「途中」の意味ですので、「道すがら」と似たような使い方ができます。

ただ、「道すがら」のほうが「今まさにそこを通っている途中」というリアルタイムのニュアンスがあります。「道中、気をつけて」とは言っても、「道すがら、気をつけて」とはあまり言いません。

【例文】:駅へ向かう道中、学校で何があったのか、彼女から話を聞いた。

道半ば

道半ば」(みちなかば)は、「道の途中」の意味ですが、「まだ目的地に到着していない」というニュアンスが焦点となることが多く、「道すがら」とは少し使い方が異なる部分もあります。

また、物理的な道路というより、「行程の途上」という概念の意味で使われることが多いのも「道半ば」の特徴です。

【例文】:流行り病にかかった旅人は、道半ばにして病死した。

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