「膝から崩れ落ちる」とは?意味や使い方をご紹介

「膝から崩れ落ちる」と聞くと、どんなイメージでしょうか。実際に「膝から崩れ落ちた」という経験はなくても、小説などではしばしば目にする慣用表現ですので、この機会に使い方を確認しておきましょう。ここでは、「膝から崩れ落ちる」の意味や使い方をご紹介します。

目次

  1. 「膝から崩れ落ちる」とは?
  2. 「膝から崩れ落ちる」の使い方
  3. 「膝」に関係する慣用句

「膝から崩れ落ちる」とは?

「膝から崩れ落ちる」(ひざからくずれおちる)とは、文字通り、膝ががくりと折れ、自分の身体を支えきれずに地面に崩れ落ちてしまう状態を表す言葉です。

直立している状態の人間が何らかの原因で意識を失ったり、強い身体的・精神的衝撃に襲われたりすると、身体全体の力が抜けてしまい、結果として「膝から崩れ落ちる」と形容される状態になるわけです。

慣用表現としては、思わず身体の力が抜けてしまうほどの「落胆」「衝撃」「失望、絶望」「安堵」、あるいはその延長としての「気絶」「失神」「死亡」などを意味することもあります。

「膝から崩れ落ちる」の使い方

「膝から崩れ落ちる」という表現は、多くの場合、小説などの描写において「失望、絶望」、もしくは何らかの闘争の結果としての「意識喪失、敗北」を表す言葉として使用されています。口語的には、「がっくりくる」にニュアンスが近いでしょう。

能動的な動きではなく、何らかの原因で(全身の)力が抜けてしまった結果、まず膝ががくりと折れ、糸が切れた人形のごとく人体が自然に倒れ行くさまに使うのがポイントです。

日常的な語彙として「膝から崩れ落ちる」を使うことは稀でしょう。ただし、医学において、筋力低下などの理由で膝が支えられず身体が倒れてしまうことを、「膝崩れ」や「膝から崩れ落ちる」と言うことがあります。

例文

  • 大地震のあと、家から這い出た男は、変わり果てた街の惨状に膝から崩れ落ちた
  • あの映画の中で、銃で撃たれた敵役が、主人公を見つめながら膝から崩れ落ちるシーンは名演技だね。
  • 息子が無事だという知らせを聞いた母親は、安堵のあまり思わず膝から崩れ落ちた

「膝」に関係する慣用句

「膝」に関係する慣用句をいくつかご紹介します。「立つ」という基本的な動作に関係する部位であるだけに、「折る」ことが屈服を表したり、誰かと「交える」ことが友好を表したりと、ユニークな使い方が目立ちます。

  • 膝が流れる…膝に力がないさま。
  • 膝を折る…膝を折り曲げて姿勢を低くする。屈服する。
  • 膝を崩す…(正座の姿をくずして)楽に座る。
  • 膝を組む…あぐらをかく。同席・対座する。
  • 膝を交える…互いに打ち解けて同席する。

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