「マジレス」とは?意味や使い方をご紹介

「マジレス」は、インターネット上でよく使われる言葉です。SNSが若者を中心に利用されるようになると、2ちゃんねるなどの掲示板でも、「マジレス」をめぐる変化がみられるようになりました。ここでは、「マジレス」の意味や使い方、現在のネット事情を含めてご紹介します。

目次

  1. 「マジレス」とは?
  2. 「マジレス」の使い方
  3. 「ネタにマジレス」
  4. 2ちゃんねるの風潮
  5. 「マジレス」する人は増えている?

「マジレス」とは?

「マジレス」とは、マジとレスポンスが合わさった言葉です。レスポンスは「反応・リアクション」を意味し、おもにインターネット上で誰かの発言に対して返答することをいいます。「レス」と略されることがほとんどです。マジは、「本気・真面目」を意味しています。「本気と書いてマジと読む」といわれることがあるように、冗談ではない場面に使われる言葉です。つまり、「マジレス」を直訳すると、本気で真面目な返答となります。

「マジレス」の使い方

SNSやメールなどの文章から、電話や対面しての会話に至るまで、幅広い状況で「マジレス」を用いることができます。たとえば、インターネットの掲示板において、自分の書き込みに対して誰かが真面目なアドバイスをくれたり、親身に相談に乗ってくれたとしましょう。

そんなときには、「マジレスありがとう」「マジレス感謝」といった返答で感謝を伝えることができます。匿名であるために、掲示板には無責任な発言をする人もみられ、そういう人たちからは「マジレスかよ」「マジレスかっこわるい」などと冷やかされることもあります。

「ネタにマジレス」

空気を読めていない発言だと判断された場合には、「マジレス」が批判の意味で使われることがあります。ネット上ではノリを重視する傾向がみられ、からかいや冗談で盛り上がることもしばしばです。そんなときに「それは違うだろう」「本当はこうだろう」といった真面目な人があらわれると、冗談が通じない、空気を読めないなどと批判されてしまうのです。

その場合には、「ネタにマジレス」や「ネタにマジレスとは恥ずかしい」などといわれます。これは、ネット上のみんながネタ(わざとふざけている)で楽しんでいることに気づかず、真面目な返答をしてしまう人を揶揄した言葉です。小学生のころ、友達とわざとふざけて遊んでいるのに、真面目な先生に注意されて気分が萎えてしまったという経験がある人もいるでしょう。「ネタにマジレス」はそれに通じるものがあるのかもしれません。

2ちゃんねるの風潮

特に、2ちゃんねるは、ネタや釣り(ウソを本当であるかのようにみせかけて信じ込ませること)で溢れています。からかいや冗談を通して、不特定多数の人たちが団結しているのです。冗談とわかっていても、あえてノリを合わせることで信頼関係を築き、孤立しないようにしているのかもしれません。楽しければウソか本当かは関係ないと考えている人もいます。彼らにとってネタは共通の題材なのです。

一方で、人とのコミュニケーションを苦手としている人もいます。不器用であるためにネタについていけなかったり、ネタであることを理解できなかったりすることがあります。そういう人たちは、つい「マジレス」をしてしまい、批判されることが少なくありません。ほかにも、「空気を読むなんて現実生活で十分だ、インターネット上でも空気を読むなんてしたくない」と考えている人たちもいます。彼らにとっては、ネタで楽しむという風潮は好ましいものではありません。

「マジレス」する人は増えている?

いつからか、ネット上では以前よりもネタに対する否定的な意見がみられるようになりました。以前であれば、明らかなウソである発言にもノリよく反応していたのですが、最近では、「それウソだよね」といった反応が増えてきたのです。ツイッターなどでは「嘘松(うそつきのこと)」というスラングが流行し、ネタや釣りへの風当たりが強くなりました。

昔からネットを利用している人たちからは、「最近の人はネタを楽しめなくなっている」と残念がる意見もみられます。最近の若者は冷めているといわれることもありますが、それはネタへの反応にもあわられ、「マジレス」する人の増加につながっているともいえるでしょう。

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