「小気味良い」とは?意味や使い方をご紹介

ニュースや新聞で「小気味良い」という言葉を聞いたことがありますか。「こきみよい」と読むのですが、若い人には聞き慣れない言葉かもしれません。それでも何となくプラスの意味なのかなと想像はできそうです。この記事では「小気味良い」の意味や使い方を紹介します。

目次

  1. 「小気味良い」の意味
  2. 「小気味良い」の使い方
  3. 「気味」を使った言葉
  4. 「小気味良い」の類語

「小気味良い」の意味

「小気味良い(こきみよい)」は、「気持ちがよい。鮮やかで好感がもてる」という意味です。「小気味」とは、「気味」を強調した言葉です。「気味」は、「物の香りや味」「気配・趣・気持ち」を表す言葉です。

もう少し砕けた言い方にすると「鮮やかで快い感じを受ける・リズミカルで痛快である」とも表現できます。ちなみに「小気味好い」や「こぎみよい」の様に記述した書物もありますが、意味は同じです。

「小気味良い」の使い方

【例文】

  • この番組の司会者は話術に長けており、聞いている方としても小気味良い。
  • 高級すし店に連れて行ってもらった時に、職人の小気味良い技に見とれてしまった。
  • 小気味良いリズムが聞こえてくると思ったら地元でお祭りが開かれていた。
  • 彼の小気味良いトークのおかげで、冷めていた場が温まった。

「気味」を使った言葉

「いい気味」

一見すると「小気味良い」を反対に読んだだけの同意語と勘違いしそうですが、「いい気味」には全く異なる意味があります。

「いい気味」とは「好ましく思っていない相手が災難にあったり、失敗することが愉快である」という意味です。綺麗な言葉とは言い難いですが、日常的にも良く耳にします。

「小気味良い」は、人を褒める時に使われる言葉ですが、「いい気味」は、反対に人を馬鹿にする時などに使われます。

【例文】

  • いつも私を蔑む彼が悪事を働いて停学処分になったらしい。いい気味だ。
  • 彼女の失敗をいい気味だと思う反面、かわいそうだと思っている私がいる。

「気味が悪い」

「気味が悪い」は、「何となく不気味である。なんとなく恐ろしい」という意味です。その対象を見て、なぜか気持ちがざわついたり、揺れ動いたりする状況を指します。

似た言葉に「気持ちが悪い」という言葉があります。こちらは文字通り「気分が良くない」状態を表す場合もありますが、「気味が悪い」と同じ意味合いで使うこともあります。

今でも若者を中心に使われる「キモい」は、この「気持ちが悪い」の短縮形で、得体のしれないものを前にした時や嫌悪感を感じた時に発せられる言葉です。

【例文】

  • 最初はその絵画を見ても何も感じなかったのだが、見れば見るほど気味が悪くなってきた。
  • 深夜の校舎は、なんでこんなにも気味が悪いのだろう。
  • 学校からの帰り道で最寄り駅までずっと同じ人がつけてきている。流石に気味が悪い。

「小気味良い」の類語

「快哉」

快哉(かいさい)」とは、「痛快なこと。気持ちがいいこと」という意味です。「快なる哉(かな)」から生まれた熟語で、「快哉を叫ぶ」などのように使われます。

「快」には、「気持ちがよいこと。胸のすくような」という意味があり、「哉」は、感動や詠嘆を表す語です。この2文字が合わさることで、「感動するほどの気持ちよさ」が表現されるわけです。

【例文】

  • 娘が全国大会で優勝するのを見て、思わず快哉を叫んでしまった。
  • 日本代表がワールドカップへの切符を得たことに快哉の声が上がった。
  • 仲間が快哉する姿を見て、これまでの努力は無駄ではなかったと改めて感じた。

「胸がすく」

「胸がすく」とは、「心のつかえが取れて晴れやかな気分になること。スカッとすること」という意味の慣用句です。結果として爽快な気分になる点は「小気味良い」と同じです。

しかし、前提として心に抱えていることがあるという点は、「小気味良い」にはありませんので違いが見られます。「マイナスからプラスの感情になる」様子を「胸がすく」と呼ぶと覚えておきましょう。

【例文】

  • 三打席連続三振で迎えた最終打席に試合を決めるホームランを打った時は胸がすく思いだった。
  • 進路相談で悩んでいたが、教授に全てを打ち明けたことで胸がすく感じになった。
  • 私に嫌がらせをしていたクラスメートが教師に怒られているのを見て胸がすく思いになった。

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