「saitho」とは?意味や使い方を由来を含めてご紹介

「saitho」という言葉は、そのまま読むと「さいてょ」ですが、これは人名なのか、それとも何かの地名なのか、初見だとよくわかりませんよね。実はこの言葉、とあるプロ野球選手を指す言葉なのです。ここでは「saitho」の意味や使い方を由来を含めてご紹介します。

目次

  1. 「saitho」の意味
  2. 「saitho」の由来
  3. 「saitho」の使い方
  4. 「saitho」こと斎藤佑樹選手とは?
  5. ネット上における斎藤選手の評価

「saitho」の意味

saitho」とは、現在プロ野球の日本ハムファイターズに所属している斎藤佑樹(さいとうゆうき)選手のことを指すインターネットスラングです。「さいてょ」と表記することもあります。

あまり意識せずに「saitho」の文字を見ると、普通に「さいとう」と読んでしまうかもしれません。しかし、綴りをよく見ていただければ分かるとおり、かなで表記するとすれば「さいてょ」と書くべきところです。

詳しくは後述しますが、この綴りのミスは、とあるファンが掲げていた応援旗に由来しています。「さいてょ」と発音したときの、どことなく弱々しい、脱力した雰囲気が受け、斎藤選手を揶揄するスラングとしてネット上の一部で用いられています。

「saitho」の由来

「saitho」という表記は、2011年3月21日に開催されたプロ野球のオープン戦「日本ハムVS阪神タイガース」にて、観客席のファンの女性が掲げていた応援旗に由来しています。

この女性は「佑樹 18 SAITHO」と書かれた応援旗を持っており、その様子がテレビ中継で映りました。ちなみに「18」は当時の斎藤選手の背番号です。

このような表記ミスはよくあることで、通常なら見過ごされがちですが、この場合は状況が異なります。

「saitho=さいてょ」と発音したときに感じる弱々しさや間抜けさが、インターネット掲示板「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」の「なんでも実況J(通称:なんJ)」板に集うユーザーたちに受けたのです。

結果、斎藤選手をおちょくったり、からかったりするときに「saitho」や「さいてょ」という呼び方が使われるようになりました。

「saitho」の使い方

「saitho」は野球関連のインターネット掲示板やtwitterなどで見かける表現なので、このような場で用いると使いやすいでしょう。なお、どちらかと言えば「saitho」よりも「さいてょ」のほうが多く使われています。

ただしこの言葉には、斎藤佑樹選手のことを揶揄するニュアンスが含まれることがありますので、使う際は十分に注意しましょう。

使用例

  • 今日はあのsaithoが投げるらしい。どんなピッチングになるか楽しみだ。
  • (掲示板タイトルのイメージで)【さいてょ】斎藤佑樹投手がインタビューで激白

「saitho」こと斎藤佑樹選手とは?

斎藤佑樹選手を一躍有名にしたのが、早稲田実業学校高等部3年時の2006年甲子園大会です。甘いマスクと、マウンド上で汗をハンカチで拭くしぐさが話題となり「ハンカチ王子」と呼ばれるようになりました。

斎藤投手率いる早実ナインは、この年の甲子園決勝まで勝ち進みます。決勝戦では、対戦相手である駒大苫小牧高校の田中将大投手(現ニューヨーク・ヤンキース所属)と投げ合い、引き分け再試合にまでもつれ込んだ接戦を制しました。

その後進学し、早稲田大学野球部に入部します。東京六大学野球では通算30勝300奪三振を達成しており、とくに大学1、2年時のシーズンでは最多勝、最優秀防御率、最多奪三振など、数多くの実績を残しています。

ネット上における斎藤選手の評価

インターネット上の一部では、斎藤選手の過去の発言やキャラクター、プロ入り後の成績などを背景に、斎藤選手のことを少しからかったり、おちょくったりする風潮があります。今回の「saitho」も、そのような流れのなかで定着したスラングと言えるでしょう。

斎藤選手はルーキーイヤーである2011年のとあるテレビ番組にて「青山に土地を買うってやばいっすか?」「カイエン(高級車)乗りてぇ」「ビックになろう」などと述べています。

若者らしい、活力の満ちた夢のある発言でしたが、インターネット掲示板「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」の住人をはじめとした一部ネットユーザーからは「調子に乗っている」「ビックマウス」といった声があがりました。

また、現在は一軍と二軍を行ったり来たりすることが多く、高校・大学時代の華々しい成績と比較すると、どうしても見劣りしてしまいます。過去の発言と現在の状況とのギャップにより、斎藤選手を「ネタキャラ」として扱う流れがネット上で生まれてしまったのでしょう。


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