「パビリオン」とは?意味や使い方をご紹介

みなさんは「パビリオン」という言葉を耳にしたことがありますか?名称の一部として使われる以外は、普段の会話で使わないような言葉なので、意味をご存知ない方もいるかもしれませんね。今回はこの「パビリオン」という言葉の意味と使い方についてご紹介します。

目次

  1. 「パビリオン」とは
  2. 「パビリオン」の使い方
  3. 「pavilion」とは
  4. 大阪万博とは

「パビリオン」とは

北海道の上川町に氷柱群などが展示されている氷の世界をテーマとした美術館は「アイスパビリオン」という名前です。この「パビリオン」という言葉が一般化されたのは1970年に開催された大阪万博がきっかけと言われています。

「パビリオン」の意味

慣用的には観客を呼び寄せる建物全般を指す時に使われる「パビリオン」は、英語の"pavillion"に由来する言葉。もともとは野営用のテントを指す言葉でした。

現在の「パビリオン」という言葉を細かく見ていくと、次のような意味があります。

  • 展示会や博物館などの大型テントや仮設の建物。
  • 別棟、離れ(建築用語)
  • 庭園の東屋(あずまや)

「パビリオン」の使い方

一般的には、「パビリオン」は施設名の一部として用いられることが多い言葉です。

  • 日本としての一体感を醸也し、ジャパン・パビリオンやジャパンブースとしての品質の高さ及び日本の参加をアピールします。
  • 3大モダニズム建築の1つとして有名なスポットが、バルセロナ・パビリオンです。

建築用語では、分棟形式の建物の一棟を「パビリオン」と言い、その配置形式を指してパビリオン・タイプまたはパビリオン・システムと呼んでいます。

「pavilion」とは

上で説明したように「パビリオン」の語源は英語の”pavilion"です。"pavilion"のおもな意味は次の通りです。

  • 大型テント。東屋。
  • 展示館などに用いられる仮設建築物。
  • 別館。別棟。

カタカナ語で用いられる「パビリオン」とほぼ同じですね。施設名として用いる場合は、"Industry pavilion"(産業館)、"Exhibition pavilion"(展示館)のように用いられます。

大阪万博とは

最初に触れた通り、「パビリオン」という言葉は大阪万博を機に、広く浸透した言葉です。「大阪万博」とは、1970年に大阪府吹田市で開催された「日本万国博覧会」のことです。

この時のテーマ館の一部として建造された、岡本太郎氏による「太陽の塔」は、開催後も万博記念公園に残されています。今も人々に親しまれているシンボルですね。

2025年には再び大阪市で日本万国博覧会が開催されることになっていますが、こちらは「関西万博」と呼ばれています。

EXPO'70パビリオン

「EXPO'70パビリオン」は大阪府の万博記念公園にあります。大阪万博で「鉄の歌」をテーマとした出展館「鉄鋼館」を再利用する形で、2010年3月13日にオープンしました。大阪万博の記念館として、資料や情報を展示したり、収蔵している施設です。


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