「泥のように眠る」とは
「泥のように眠る」とは、「正体もなく疲れ果てて眠り込んでいる様子」という意味です。眠る様子にはいろいろな様態や度合いがあります。「泥」という言葉を用いて眠りの様子を形容する比喩的な表現ですね。
ここでいう「泥のように眠る」は、かなり深い眠りの様子を表しています。では、「泥のように眠る」の由来はどのようなものでしょう?なぜ、「泥」が「深い眠り」を表現する言葉となったのでしょうか。
「泥のように眠る」の由来
「泥」とは
「泥」は、常用漢字で訓読みでは「どろ」、音読みでは「でい」と読みます。「泥」は読み方によって意味が異なります。
「どろ」と読むときの意味は、
- 水が混じって軟らかくなった土。
- 泥棒の略語。
「でい」と読むときの意味は、
- 中国で南海に住むという虫の名前。骨がなく、水がなくなるとどろのように、すぐにぐにゃぐにゃになるといわれている。
- ふんぎりがつかないこと。こだわること。
由来は
「泥のように眠る」は、南海に住む「どろ」という空想上の虫の業態から由来しています。「どろ」という虫は、水がなくなるとぐにゃぐにゃとなり、だらりとしてしうと言われています。
その姿が、正体なくぐっすりと眠っている様子に似ているため、「泥のように眠る」という言葉が生まれたのです。
このように、「泥のように眠る」は、伝説上の虫、「でい」が由来しています。しかし、読み方は、辞書等によると「泥(どろ)のように眠る」となっています。意味は「でい」であっても、読み方は「どろ」の方が一般的です。
「泥のように眠る」の使い方と例文
- 彼は長い旅を終えて帰宅した。疲れ果てていたためか泥のように眠ってしまった。
- 毎日ハードな仕事が続いている。家に帰っても疲れて泥のように眠るだけだ。
- 彼はベンチで泥のように眠っている。だいぶ疲れている様子で呼んでも起きてくれない。
非常に深い眠りを表現する時に使われます。このレベルでの深い眠りは、疲れを伴う行為やハードワークなどが影響しているので、あまりいい状態とは言えないでしょう。
「泥」を使った言葉
「泥のように眠る」の他にも、「泥」を主語や熟語の一部とする慣用句や熟語はたくさんあります。
慣用句
- 泥をかぶる:他人の悪事や失策の責任を負うこと。
- 泥を塗る:面目を失わせること。恥をかかせること。
- 泥を吐く:取り調べられて隠している犯罪を白状すること。
- 泥臭い:洗練されてなくやぼったいこと。
- 泥の如し:酔って正体がないこと。
熟語
- 泥酔:酒を飲み過ぎてひどく酔うこと。
- 雲泥:はなはだしくかけ離れていること。
- 泥沼:一度入りこむとなかなか抜け出せない悪い状態のたとえ。
- 泥仕合:互いに相手の欠点、秘密などを言い立て合い醜く争うこと。
- こそ泥:こそこそ忍びこんでわずかなものを盗む泥棒。
「泥のように眠る」の類義語
- 爆睡する。
- 熟睡する。
- 夢路をたどる
- 死んだように眠る
「泥のように眠る」の英語表現
「泥のように眠る」を英語で表現するときは、日本語と違うもので例えます。log(丸太)、baby(赤ん坊)、rock(岩)などが用いられる言葉です。日本語と英語では、例えとするものがかなり違っていますね。
- I slept like a log until morning. (朝までぐっすり眠った。)
- I slept like a baby yesterday. (昨日は泥のように眠っていました。)
- He sleeps like a rock. (彼は泥のように眠っている。)