「アザミ」の花言葉とは?意味や使い方をご紹介

みなさんは「アザミ」という花をご存知でしょうか?秋の野山に紫やピンクの花を咲かせる可愛らしい花です。古くから日本人に馴染みある花なので見たことがある人も多いと思います。「アザミ」の花言葉について詳しい意味や具体的な使い方をご紹介します。

目次

  1. 「アザミ」とは?
  2. 「アザミ」の花言葉
  3. 「アザミ」の種類
  4. 「アザミ」の言い伝え
  5. 「アザミ」の食べ方

「アザミ」とは?

「アザミ」は春から秋にかけて紫やピンク、白色の花を咲かすキク科の植物です。世界に250種類以上のアザミがありますが、日本にも100種類以上のアザミが生息しています。

ギザギザとトゲのように尖っている葉と固い茎を持っており、若葉は食用にもなります。多年草で、平地、海岸、山地、高山などどこにでもみられます。スコットランドの国花としても有名ですね。

「アザミ」の名前の由来は「傷つける、驚きあきれる」という意味を持つ「あざむ」という古語がもとで、花を折ろうとするととげに刺されてびっくりするためにその名がついたと言われています。

「アザミ」の花言葉

アザミの花言葉は独立」、「報復」、「厳格」、「触れないでなどです。「独立」や「報復」といった言葉は、アザミが持つトゲによりスコットランドの国土を守ることができたという言い伝えが由来であると言われています。「触れないで」という花言葉も、アザミのトゲが関係しています。

凛とした気品ある花ですが、トゲと威圧的な花言葉により少し怖いイメージを持たれています。しかし状況をきちんと選べば贈り物としても使える花です。人に頼らずとも自分できちんと生活している、気高く高貴な方にぴったりの花だとも言えます。

「アザミ」の種類

「ノアザミ」

よく自然にみられる一般的なアザミが「ノアザミ」です。別名「ドイツアザミ」とも呼ばれますが、実際にはドイツとは全く関係なく、大正時代に花を売る商人がおしゃれな横文字を花の名前に入れてみようと考えたためにつけられたそうです。

「ナンブアザミ」

「ナンブアザミ」の名前の由来は奥羽地方を意味する「南部」に由来しています。東北地方で普通にみられます。

「タイアザミ」

「タイアザミ」は大薊と書き、その名の通りサイズが大きな種類のアザミです。アジアの一国であるタイとは関係ありません。ナンブアザミの変種です。別名を「トネアザミ(利根薊)」と言います。

「ルリタマアザミ」

ピンクや紫色のイメージを持つアザミですが、「ルリタマアザミ」は澄んだブルーの綺麗な花を咲かせます。ガーデニングに人気のある種類です。

「アザミ」の言い伝え

スコットランドを守った言い伝え

アザミはスコットランドの国花になっていますが、これにはスコットランドに伝わる古い言い伝えが関係しています。

1263年にノルウェー軍がスコットランドに侵攻した際、夜襲を狙って足音を立てないために、ノルウェー兵は裸足で乗り込んできました。

そしてそのノルウェー兵は暗闇の中でアザミのトゲを踏んで叫び声をあげてしまい、その声に気づいたスコットランド軍がノルウェー兵を追い出して国土を守ることができたそうです。それ以来、アザミがスコットランドの標章と国花になりました。

キリストにまつわる言い伝え

聖母マリアが処刑されたキリストの十字架の釘をとって地面に埋めました。するとそこからアザミが生えてきたそうです。その話から「聖母のアザミ」、「祝福されたアザミ」と呼ばれることもあります。

「アザミ」の食べ方

アザミは昔から食べられてきた山菜の一つでもあります。アザミの葉は強いアクもなく、えぐみもないため食べやすいと人気の山菜です。さっと茹でるだけで普通の野菜と同じように使えます。

天ぷらやおひたし、味噌汁にもおすすめです。ヨーロッパでは2000年前からアザミのタネが民間薬として使用されていて、今ではハーブとしても愛されているそうです。

しかし葉にトゲがあるので、調理する際には注意が必要です。収穫するときは根元を切って、痛まないよう新聞紙に包んで持ち帰ります。

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