「ぐう」と「かわ」
まず前提として「ぐうかわ」という言葉は、「ぐう」と「かわ」の2つの単語に分けられます。
「ぐう」の意味
「ぐうかわ」においての「ぐう」とは、「ぐうの音も出ない」の略語です。「ぐうの音も出ない」とは、一言すら反論、弁明が出来ないことを意味します。
「ぐうの音」とは「ぐうという声」を表すので、対象は反論や弁明と、「発言」に限られます。つまり無力とは違い、たとえば身体を動かして反抗が出来る場合でも、反論が出来なければ「ぐうの音も出ない」が用いられます。
「かわ」の意味
「ぐうかわ」においての「かわ」とは、「可愛い」の略語です。「可愛い」とは、大事にしたい、愛すべきだという感情を表します。
ちなみに「可愛い」と「可愛らしい」はほぼ同じ意味ですが、「可愛い」が主観な点に対して、「可愛らしい」は客観的なニュアンスを含みます。
「ぐうかわ」の意味
上述を踏まえて「ぐうかわ」とは、「ぐうの音も出ないほど可愛い」の略語です。「可愛い」と「ぐうの音も出ない」を組み合わせることで、「可愛い」という感情を強調しています。
あくまでも「ほど」なので、完全に「ぐうの音も出ない」ではなく、広義的な意味で用いられています。一方の「可愛い」は主観であり、引いては「何も反論できないほど可愛いと思う」とも言い換えられます。
「ぐうかわ」の使い方
「ぐうかわ」という言葉は、特別に可愛い対象への感想として使われます。インターネット用語なので、多くは画像や動画に対して使われます。
たとえば子猫が遊ぶ動画を見て「ぐうかわ」と感想を書き込んだり、誰かの可愛い場面(画像)を指し、「ぐうかわ」と述べます。
「ぐうかわ」の由来
「ぐうかわ」は「ぐう畜」から派生して出来た言葉です。「ぐう畜」とは、「ぐうの音も出ないほどの畜生」の略語です。
ここでの「畜生」とは「酷い発言や行為」を表し、「ぐう畜」はその酷い発言や行為を非難したり、面白がって指摘するときに使われます。