「フロマージュ」とは?
「フロマージュ(fromage)」はフランス語で、チーズのことです。「チーズ(cheese)」は英語です。
「チーズ」は、牛、水牛、羊、山羊などの乳を発酵させて作る乳製品です。そのまま食べるのはもちろん、グラタン、チーズフォンデュ、ピザなどの料理に使われたり、チーズケーキなどお菓子の材料になったりもします。
「フロマージュとワインのマリアージュ」とは?
マリアージュ(mariage)とはフランス語で結婚のことです。ワイン用語では、ワインと料理のお互いが、味や香りを高めあう絶妙な組み合わせのときに、「マリアージュ」と表現することがあります。「フロマージュとワインのマリアージュ」は、フロマージュとワインの相性の良い組み合わせを意味しています。
フランス人とフロマージュ
フランスには、地方で作られているものなども入れると、1000種類以上のフロマージュがあると言われています。発酵のしかた、原料になる乳の種類などで、細かく分けることができるからです。
パリにある国際空港、シャルル・ド・ゴール空港にもその名を残している、フランス第18代大統領のシャルル・ド・ゴールは、「246種ものチーズを持つ国を、どうやって治めるというのかね?」という言葉を残しています。また、フランスを表すときに、「300種のチーズの国」という慣用句が使われることもあります。
フロマージュ・ブラン
近年、日本でも人気のあるフロマージュ・ブラン(fromage blanc)は、フランス語で「白いチーズ」という意味の、牛乳が原料のフレッシュチーズです。フレッシュチーズとは熟成させないか、熟成させてもごく短時間にとどめておいたチーズのことで、くせがなく、さわやかな風味が特徴です。
フロマージュ・ブランは乳白色のなめらかなクリーム状のチーズで、フランスでは、赤ちゃんの離乳食としても食べられています。また、果物を加えて、デザートとして食べられることもあります。北フランスから南ベルギーにかけての地域が原産で、ヨーロッパでは一般的なチーズです。
フロマージュとチーズケーキ
日本の洋菓子店で、チーズケーキを指して「フロマージュ」と呼ぶことがあります。また、フロマージュ・ブランを原料にしたチーズケーキや、白いレアチーズケーキを「フロマージュ・ブラン」と呼んだりすることもあります。
ですが、本来の「フロマージュ」という言葉にはケーキの意味はなく、単純にチーズのことを指しています。「フロマージュ」のおしゃれな響きから、混同されて使われたものが定着したと考えられます。
フランス料理とフロマージュ
フランス料理のフルコースでは、肉料理(Viande・ヴィアンド)とデザート(Dessert・デセール)の間にフロマージュが出されます。メイン料理の後、食後のお楽しみ的な位置づけで、ワインや甘めの食後酒などとともにチーズを楽しみます。
お皿に盛り合わせたものが出てくる場合もありますが、ワゴンやトレーで何種類ものチーズが運ばれてきて、客の好みでサービス係が切り分けてくれることもあります。
フロマージュを使った言葉
- フロマジュリ(fromagerie)
- ガトー・フロマージュ(gateau au fromage)
- タルト・フロマージュ(tarte au fromage)
- スフレ・フロマージュ(souffle au fromage)
- フォンデュ・オ・フロマージュ(fondue au fromage)
- プラトー・ドゥ・フロマージュ(plateau de fromages)