「達成感を感じる」とは
「達成感を感じる」の意味
「達成感を感じる」は達成感と感じるが組み合わさった言い回しです。ですから、「達成感を感じる」は「ある物事、仕事を成し遂げたことによる満足感を感じる」という意味です。
「達成感を感じる」は誤用か?
「達成感を感じる」という表現は「感」が二つ続いているため、二重表現(同じ意味の言葉を重ねる技法)だと指摘する人もいます。しかし、「達成感を感じる」は誤用ではありません。
「達成感」は、感情や感覚を表す名詞のひとつです。達成という言葉に惑わされがちですが、感情としては「(成し遂げたことによる)満足な気持ち」に注目すべき表現といえます。大雑把に言えば、喜びや恐怖といった言葉に類するものですね。
「Aを感じる」というとき、Aに当てはまるのが、喜びや恐怖、そして、達成感です。そのように考えた場合、「達成感を感じる」は誤用ではないと言えるでしょう。
「達成感を感じる」の使い方
- メンバー共々、このプロジェクトを成功させたことに大きな達成感を感じている。
- 夏に向けてのダイエットに成功したことに達成感を感じている。
- 小さくとも達成感を感じることを積み重ねることでポジティブになれる。
「達成感を感じる」の言い換え
「達成感を感じる」は誤用ではないにしても、「感」という同じ文字が続くことが気になるという人もいます。「達成感を感じる」という表現を避けたい場合は、次のような言い換えを使うと良いでしょう。
- 達成感を得る
- 達成感を覚える
- 達成感を味わう
「達成感」の英語表現
英語において、'achivement'(努力の末に成し遂げること)や、'acchomplishment'(目標としたことをやり遂げたこと)が「達成」に相当します。前者は、成し遂げるための努力に、後者は、仕事を完了したことにウェイトが置かれた表現です。
また、「~感」は'a sense of ~' ですから、「達成感」は 'a sense of achivement' や'a sense of acchomplishment'と訳します。
- I feel a sense of achivement that I got good grades in the exam.(試験で良い成績を取れたことに達成感を感じている。)
- We got a sense of acchomplishment from this volunteer activity. (私たちは今回のボランティア活動で達成感を感じました。)
「達成感」まとめ
人は「達成感を感じる」ことに喜びを覚えます。生きる上で、目標に向かって進み、努力するのは大事なことです。しかし、目標が高すぎると挫折感を感じることになるかもしれません。
日頃、達成感を感じられずに憂鬱に過ごしている人は、まずは手の届きやすいところに目標を置いて、小さな「達成感を感じる」ことから始めてみるのも良いでしょう。