「持ちつ持たれつ」とは?意味や使い方をご紹介

「持ちつ持たれつ」という言葉のイメージはどのようなイメージでしょうか。相手と親密であるか、表面上の付き合いであるのかによって違った意味合いを持ちますね。「持ちつ持たれつ」の意味や使い方について、例文や類語を含めて紹介します。

目次

  1. 「持ちつ持たれつ」の意味
  2. 「持ちつ持たれつ」の使い方
  3. 「持ちつ持たれつ」の類語

「持ちつ持たれつ」の意味

「持ちつ持たれつ」(もちつもたれつ)とは、「相手を助けたり、相手に助けられたりする」ということです。簡単に言うと「互いに助け合う関係にある」といえます。「持つ」には、支えるという意味が含まれます。

「持ちつ」の「つ」は、完了の助動詞もしくは並列の接続助詞で、動詞の連用形につきます。「~つ~つ」の形で2つの動詞が続く場合、双方の動作が同時に行われる、もしくは継続する様子を表します。「~したり~したりする」という表現に近いです。

同じような使い方に、2人以上もしくは2つ以上のグループで激しく争うことを表す「組んづ解れつ」(くんづほぐれつ:取っ組み合いをしたり、いったん離れたりして争うこと)、「討ちつ討たれつ」(うちつうたれつ:攻撃したり、し返されたりすること)があります。

「持ちつ持たれつ」の使い方

協力し合う関係

家族や友人などの親しい間柄、職場や学校などの同じ組織に属する者同士などで、それぞれがお互いに協力しあって支え合うような関係の場合に「持ちつ持たれつ」が使えます。

【例文】

  • 同僚とは持ちつ持たれつの良好な関係を保っています。
  • 持ちつ持たれつ、困った時はお互い様だよ。

利害が一致する関係

利害が一致する関係を「持ちつ持たれつ」で表す場合があります。取り立てて仲が良いというわけではありません。

お互いに相手をうまく利用しながら、利益が得られる時には手を結ぶ関係です。企業内のライバル同士や他社の担当者間など、仕事関連で使われることが多いです。

【例文】

  • 競合相手とは持ちつ持たれつで、互いのシェアを奪い合わないように取り決めをした。
  • 持ちつ持たれつの腐れ縁で、それとなく互いの会社の動向を教え合っている。

「持ちつ持たれつ」の類語

相互扶助・互助

「相互扶助」(そうごふじょ)とは、同じ社会や組織に属する相手と互いに助け合う、支え合うという意味です。「相互」は関係のある相手同士、「扶助」は両方の漢字ともに助け合うことです。略して「互助」(ごじょ)とも言います。

助け合う意味から「持ちつ持たれつ」と似ていますが、現在、この言葉は、保険や共済で「病気や怪我で多額の治療費がかかった際に、加入者それぞれが支払った保険料から給付される」という助け合いのシステムを説明する時に使われます。

【例文】
相互扶助の精神で保険が成り立っている。

Win-Win

「Win-Win」(ウィンウィン)とは、直訳すると「自分も相手も両方とも勝っている」ことです。言い換えると、両方とも得をする、双方に利益があることを表します。「持ちつ持たれつ」の「利害関係が一致する」と同じような意味合いの使い方ができます。

【例文】
商品を大量に仕入れすぎたら、足りなくて困っているという顧客が大量に買ってくれてWin-Winになった。

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