「更なる高み」の意味
「更なる高み」は、「更なる(さらなる)」という形容動詞と「高み(たかみ)」という名詞の二語が組み合わされて成り立っている言葉です。
「更なる」には、以前より程度の増した・より一層の・今以上のという意味があります。そして「高み」は、高いところという意味です。
このことから「更なる高み」には、以前よりも高いところ・今よりも一層高いところという意味があります。
「更なる高み」の使い方
「更なる高み」は、現状にとどまることなく、より高い目標やレベルを目指すという志や決意を表すときに使われることの多い言葉です。
「更なる」には「以前よりも程度を増す様子」という意味があるように、すでに何かしらの成果や達成した目標があるがそこで満足せず、さらに上を目指していくという意志を表すことができます。
また、自分自身の「現状からレベルアップするぞ」という決意を他の人たちに伝えることができるだけでなく、現状よりも高いところを目指している他の人のことを表現する際にも用いることが可能です。
例文
- 私は現状に満足することなく、更なる高みを目指して前進していきたいと思います。
- 私たちはお客様から更なる高みを目指すことを求められている。
- 更なる高みへ向かって進み続ける彼女を見ていると、やる気が湧いてくる。
「更なる高み」の類語
「更なる高み」という言葉には、既にある程度高い位置にいるという含意があるため、特に自分については気軽に使うことのできる言葉とは言えないかもしれません。
「更なる高み」を目指してはいるけれども、自分で使うには抵抗があるという方もいらっしゃるでしょう。そのような場合には「更なる高み」の類語を使うことで、無理なく「更なる高み」と同じような意図を相手に伝えることができます。
今よりも上
「今よりも上」は「更なる高み」を噛み砕いた表現です。「更なる高み」というと堅苦しい・仰々しいと感じる場合には、「今よりも上」と言い換えて使ってみると良いでしょう。
【例文】
- 目標は達成したけれど、自分自身の成長のために今よりも上を目指して頑張ります。
- 常に今よりも上を意識して目指している彼らは輝いている。
向上心
「向上心」とは、より優れた状態を目指そうと努力する心・より良い方向を目指して自分自身を高めようとする心のことです。
「より高いところを目指そう」というその人の心の在り方を表します。自分についてだけでなく、他の人に対しても使うことが可能です。
【例文】
- 私の向上心の高さは、自他ともに認めるところだ。
- 職場に限らず、さまざまなところで向上心が求められる。
チャレンジ精神
「チャレンジ精神」は、高い目標であっても実現に向けて努力する・困難な課題に対しても果敢に取り組み挑戦するという気持ちや態度のことです。何事にも積極的に取り組んでいくさまを表します。
【例文】
- 私は就職活動において、自身のチャレンジ精神をアピールするつもりだ。
- 彼は持ち前のチャレンジ精神で、多くの困難を乗り越えていった。
上昇志向
「上昇志向」とは、社会的な地位や生活水準を今よりも高めることを常に優先する考えのことです。自分の能力を常に高めようとする考えに対しても使います。
【例文】
- 会社の同僚たちを見ていると、上昇志向には良い面も良くない面もあるように感じる。
- 私の友人は上昇志向が強く、頑張り過ぎてしまうことがある。
青雲の志
「青雲の志(せいうんのこころざし)」とは、社会的に高い地位ついて名声を得ようとする志・行いを清くしようとする心のことを表すことわざです。「青雲之志」として四字熟語で表されることもあります。
「青雲の志」の「青雲」とはよく晴れた空にかかった青みがかった雲のことで、地位や学問・徳行が高いことのたとえとして使われる表現です。まさに「高み」ですね。
立身出世や願望の実現といったことを示す際に使われることが多いです。また、「青雲の志」を「青嵐の志」と誤って表記してしまうことがありますので、注意しましょう。
【例文】
- 彼は「有名になる」という青雲の志を抱いて故郷を離れた。
- 彼は若い頃からの「社長になる」という青雲の志を遂げた。
「更なる高み」の英語表現
「更なる高み」は英語では、a higher stateもしくは簡単にhigherと表現することができます。「高い」を意味する「high」に比較級をつくる「-er」を付けることで「より高い」ことを表します。
【例文】
- I am not satisfied with my work, I aim higher.(私は自分の仕事に満足していないので、更なる高みを目指す)
- He attained a higher state.(彼は更なる高みに至った)