「頭をよぎる」とは?意味や使い方をご紹介

「頭をよぎる」という言葉を、どんな時に使っていますか?不安や心配、そんなネガティブな気持ちが湧いた折に口にしているのではないでしょうか。「よぎる」という意味がわかれば、さらに意味が明確になります。今回は「頭をよぎる」の意味と使い方を類語も含めてご紹介します。

目次

  1. 「頭をよぎる」とは?
  2. 「頭をよぎる」の使い方
  3. 「頭をよぎる」の類語

「頭をよぎる」とは?

「頭をよぎる」は、「頭」と「よぎる」という二つの言葉から構成されていますので、それぞれの言葉の意味を解説することから始めましょう。

「頭」とは?

「頭」は、各自に備わる人体の一部であり、誰もが知っている言葉ですが、実はきわめて多くの意味をもっています。代表的な意味をいくつか挙げてみましょう。

  1. 生き物の頭部。人間は頭髪のある部分、動物は頭頂
  2. 脳の働き、すなわち、考え、思考、またそれらの力、心の働きなど
  3. 頭髪、髪型
  4. 物体の上部、先端
  5. 人の集団のリーダー
  6. 人数
  7. ものごとの最初

「頭をよぎる」という場合、「頭」という単語は、2番目の脳の働き、考えや思考という意味で用いられています。

「よぎる」とは?

「よぎる」は漢字で「過る」と書きます。「過ぎる」と表記される場合もありますが、「すぎる」と区別するためにも、「過る」と書かれることが多いです。代表的な意味は以下の3つ挙げておきます。

  1. 目前を横切る、通り過ぎる。(物理的ではないもの、すなわち思いや感情などを主語としても用いられる)
  2. 立ち寄る。
  3. 避ける。

②と③の意味での用法は、古文に多く見られます。現代の日本語においては①の意味が主流です。「頭をよぎる」という場合の「よぎる」は、(なにかが)横切る、通り過ぎるという意味で使われ、かつ感情などを主語とするパターンが該当します。

したがって、「頭をよぎる」とは、なんらかの感情が心にふっと浮かぶさまを意味する言葉です。この「感情」は、不安や心配、疑念などネガティブなものを主とします。

「頭をよぎる」の使い方

「頭をよぎる」は、主語があって初めて成立する言葉です。その主語は上述したように何らかの感情や考えであり、そのほとんどがネガティブなものであることが使い方における最大の留意点となります。

使われる頻度の高い主語は、不安、心配、疑念、怖れ、などの感情ですが、破産、別れ、のように具体的かつネガティブな体験なども主語とすることが可能です。

もう1つ、注意すべきことがあります。それは、「実現性の強さ」についてです。「頭をよぎる」は、ふとした不安感や具体的でない心配事などについて用いられます。

実際にはまだ起こり得ないレベルでの、ふっと心に浮かんだそこはかとない予感、という状態で用いる表現であることに注意しましょう。

たとえば、会社の破産が避けられないようなレベルでは、すでに破産に直面しているわけですから、「破産が頭をよぎる」と悠長なことは言えません。

現実的、具体的な何かが起きているわけではないので、恐怖などの強い感情を主語とするのも不自然です。

「頭をよぎる」の文例

(A男)

父が会社を破産させているトラウマから、自分が立ち上げた会社にも、ちょっと赤字が出ても破産という言葉が頭をよぎってしまうんだ。

(B子)

婚約者は根は優しいのだけれど、何かに熱中すると全くまわりが見えなくなるの。結婚生活への不安がつい頭をよぎってしまうわ。

(C男)

最近、小さな地震が続くね。そのたびに、噂される大地震への懸念が頭をよぎるよ。

「頭をよぎる」の類語

「脳裏をよぎる」の意味と使い方

「脳裏(のうり)をよぎる」の「脳裏」は、頭の中、心の中、という意味をもちます。「脳裏をよぎる」は、なんらかの感情が心の中にふっと浮かぶ、という意味であり、「頭をよぎる」と同義となります。

【文例】連日の夫との大げんかで、思わず離婚という言葉が脳裏をよぎってしまった。

「心をかすめる」の意味と使い方

「心をかすめる(掠める)」は、想いや感情が心をよぎること一瞬ある考えが心に生じて消えること、などを意味する言い回しです。思いがふと浮かぶ、という部分において類語たりえます。

「頭をよぎる」「脳裏をよぎる」と異なる点は、ポジティブな思い、ネガティブな思いにかかわらず用いることができることです。

【文例①】A社を訪れたとき、活気あふれる社員たちの様子を目にし、この会社で働いてみたいという思いが心をかすめた。
【文例②】登校の途中で空を自由に飛び回る鳥が目に入り、このまま遠くにいってしまいたいという願望が心をかすめた。

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