「功を奏した」とは?意味や使い方をご紹介

「功を奏した」というフレーズを聞いたことはありますか。よく新聞記事などで使われていますが、難しそうなフレーズで、あまり馴染みのない方も多いのではないでしょうか。今回は、「功を奏した」の意味や使い方について、類語や英語表現を交えて紹介します。

目次

  1. 「功を奏した」とは
  2. 「功を奏した」の使い方
  3. 「功を奏した」の類義語
  4. 「功を奏した」の英語表現
  5. 「功を奏した」というフレーズが使われた記事

「功を奏した」とは

「功を奏した」とは、「成功する。効果を現す。事が成就する。」という意味です。成功に至るまでのプロセスにおいて、さまざまな施策や作戦などを講じて、それがようやく成功に至った状態を指すもので、単純な成功ではないのです。

「功を奏した」は、「功」と「奏した」という二つのフレーズが結びついてできた言葉です。ここでは、それぞれがどのような意味をもっているのか見ていきましょう。

「功」の意味

「功」は、「手柄。功績。成しとげた仕事。特に、成績をおさめた立派な仕事」という意味です。この他にも、「経験の蓄積。年功」を示す意でも用いられます。「功」を使った慣用表現は多くあり、「功を立つ」、「功を急ぐ」などが挙げられます。

「奏した」の意味

「奏した」とは、「天子(中国の皇帝や日本の天皇の呼称)に申し上げる。楽器などを演奏する。成果を得る。」という意味です。現代においては、「奏した」と単体で用いることは少なく、「功を奏した」と使われることが一般的です。

「功を奏した」は、「天皇に功績を申し上げた」ことが転じて、現在の「成功する」という意で用いられるようになったと推測できますね。

「功を奏した」の使い方

「功を奏した」は、さまざまな作戦や対策などを実施して、ようやく効果が表れた時や、成功に導くことができた時などに使われます。良い結果を得るまでの「プロセス」に重きが置かれているのがポイントです。

例文

  • 警察の説得が功を奏して、ようやく犯人は人質を解放した。
  • 監督の采配が功を奏し、チームは悲願の優勝をすることができた。
  • 今期、我が社がは大きな利益を得ることができた。これはプロジェクトチームの対策が功を奏したからだ。
  • 日頃の消火訓練の成果と初期消火が功を奏して、延焼を免れた。

「功を奏した」の類義語

「功を奏した」の類義語は、次のような慣用句や熟語が挙げられます。

  • 成果が出る:成しとげた結果がでること。
  • 実績に繋がる:実際にやりとげた成果や業績につながること。
  • 結実する:努力が良い結果となって現れること。
  • 奏功:目的どおりに成しとげること。
  • 成就:物事を成しとげること。

「功を奏した」の英語表現

「功を奏した」の英語表現は、「be effective」や「be successful」などがあります。「功を奏した」が、単なる成功ではなく、「対策などを実施して、それによって、効果が表れた」ことを表す点から、「be effective」がより近い意義をもつと言えるでしょう。

例:The new measures were effective economic growth.
(訳:新しい方策は経済成長に功を奏した。)

「功を奏した」というフレーズが使われた記事

新聞などのメディアにおいても、さまざまな計画を実施し、効果が表れた事例が「功を奏した」という表現を用いて紹介されています。綿密な対策が成果につながる場合もありますが、ちょっとしたヒラメキから成功に至った事例もあります。
 

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2019年10月12日 
 
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〃ここ数週間で大きなスイング改造を行っているがそれが功を奏しているようだね。〃

2005年8月14日 GDO ニュース

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