「敬意を表する」とは?意味や使い方をご紹介

みなさんは「敬意を表する」という表現をご存知でしょうか?馴染みのない言葉かも知れませんが、フォーマルなシーンでは使う機会のある言葉です。知らない人はぜひチェックしてみてください。こちらでは、「敬意を表する」の意味や使い方をご紹介します。

目次

  1. 「敬意を表する」:意味
  2. 「敬意を表する」:使い方
  3. 2つの「敬意を表す」

「敬意を表する」:意味

「敬意を表する」とは、「相手を重んじるという態度を表明する」という意味です。「敬意」は<けいい>、「表する」は<ひょうする>と読みます。「表敬する」「敬意を表す」ということもあります。

「敬意」は「相手に対する尊敬の気持ち」のことを意味しており、「尊敬」とは、他人を価値が高く、素晴らしく尊いものとして、敬うことです。

「表する」は「表明する」ということを意味しています。「表明する」とは、自分の考えや心情、態度や決意などをはっきりと表し、示して宣言することです。

「敬意を表する」:使い方

賞賛する時

「賞賛する」とは、褒め称えることを表します。高く評価していることを口に出して、相手を優れていると褒めることです。

例えば、上司の立派な立ち振る舞いに感動を覚えた時などに「部長の部下を思いやる行動に、敬意を表します。」のように使います。誰かを尊敬するような場面には、ぜひ「敬意を表する」を使いましょう。

「敬意を表する」は、上下関係を問わずに使用可能です。部下の頑張りを褒める際にも「今回の企画は、敬意を表するに値するほど素晴らしかった。」のように、今後も期待しているという気持ちを込めて、賞賛することができます。

表彰する時

「表彰」とは善行・功労・成果などを公にし、褒め称えることを指します。学業や業務などにおいて、良い成績を納めた時などによく使われる表現です。

賞状の文言として「ここに深く敬意を表すると共に、優秀賞を添えて表彰致します。」「各従業員の皆様の創意に敬意を表する」などのようなものもあります。

感謝する時

「敬意を表する」は、何かをしてくれた人に対して、お礼の気持ちを伝える時にも使われます。例えば、ボランティアを行なった人々に対して「皆様の努力に心から敬意を表します。」と言えば、その善意に対して感謝の意が伝わるでしょう。

また、仕事においても、チームの成功を導いてくれたキーパーソンに対して、「君のおかげで、大きな契約を結べたよ。敬意を表したい。」のような使い方ができます。

2つの「敬意を表す」

漢字で表記すると同じになってしまうのですが、「敬意を表する」に似た言い回しで「敬意を表す(ひょうす)」と「敬意を表す(あらわす)」があります。

「表す(ひょうす)」は「表する」が五段動詞化したものであり、よって「敬意を表する」と「敬意を表す(ひょうす)」もほぼ同じ意味で使われる成句です。他方で「ひょうす」と「あらわす」はニュアンスが少し異なります。

「表す」の読み方

「表す」は通常は「あらわす」と読むことが多いですが、「ひょうす」も間違った読み方ではありません。

昔は「あらわす」は「表わす」、「ひょうす」は「表す」と表記されていましたが、現在は「あらわす」も「表す」が本則となり、読み分けが困難になりました。

廃止や改正を経たことで、世代間の送り仮名の認識が異なることもあります。「表わす」も許容表現として認められていますが、正式な送り仮名は「表す」です。

「ひょうす」と「あらわす」

「表す」とは、「感情などを表情や外見から読みとれるようにする」「人が、考え・感情などを相手に示す」という意味の言葉です。外に何かを出すイメージで使われます。

ニュアンスとしては、自分の考えや明確な気持ちを口にする時や、意見を表明するという意味の時は「ひょうす」と読みます。公の場で使うことが多い表現です。

「あらわす」は、相手に伝わるように示すという意味合いがあり、視覚的な表示、感情の表出、芸術作品の表現などを指します。

「敬意」は感情的なものというより、個人の明確な意志という側面が強いので、「敬意を表す(ひょうす)」と言うことが可能です。「不快感を表す」などは漠然とした感情なので、「あらわす」を使います。

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