「痴情のもつれ」とは?意味や使い方をご紹介

「痴情のもつれ」という言葉を聞いたことがありますか?昔はよく耳にした言葉ですが、最近はあまり使われない言葉ですね。ここでは「痴情のもつれ」を紹介します。意味や使い方、例文、そして言い換えの表現などを順番に説明していきます。

目次

  1. 「痴情のもつれ」とは?
  2. 「痴情のもつれ」の由来
  3. 「痴情のもつれ」の使い方
  4. 「痴情のもつれ」を言い換えると

「痴情のもつれ」とは?

読み方

「痴情」の読み方は「ちじょう」です。なので、「痴情のもつれ」は「ちじょうのもつれ」ですね。「もつれ」は漢字で「縺れ」と書くこともあります。

意味

「痴情のもつれ」は恋愛感情が原因で起きる気持ちの行き違いや不和のことです。交際相手や結婚相手はもちろん、元彼や元妻、愛人にも使えます。

ケンカの前兆になりそうなこじれた気持ちから昼ドラにありそうなドロドロした感情まで幅広く表す言葉です。やや官能的な意味合いが強く、肉体関係を連想させる使い方が多く見られます。

「痴情のもつれ」の由来

痴情

「痴情」とは主に恋愛感情が原因で理性を失った心のことです。辞書的には「異性間で」というフレーズが付きますが、もちろん異性間に限りません。

恋愛感情や愛情が原因、ということなので、定義上はストーカーや性的倒錯者にも使用できることになります。

もつれ

「もつれ」とはもつれることです。もつれるとはどういった状態を指すのか、辞書的には次の3つの意味があります。

  1. 糸や髪の毛が絡まること。
  2. 自由を失い、正しく動かないこと。
  3. 入り組んで収集がつかないこと。

1や2はよいでしょう。「毛糸がもつれてほどけない」「足がもつれる」「舌がもつれてうまく話せない」といった使い方をします。

ここでの「もつれ」は3の複雑に入り組んでいる様子です。交渉が上手くいかない時に「話がもつれる」と言いますよね?このように簡単には解決できないくらい込み入っていることを表します。

「痴情のもつれ」の使い方

「痴情のもつれ」はニュースや新聞、週刊誌などでよく使われていた言葉です。恋愛関係にある男女の間で事件が起きた時には「痴情のもつれが原因とみられています。」といった文が飛び交いました。

現在ではあまり使用されない傾向にあります。代わりに、ニュースなどでは「恋愛におけるトラブル」と呼んでいます。あえて昭和風の表現を使いたいときには適した言葉です。

例文

  • 彼女は、全身を滅多刺しにされた姿で発見された。バッグの中の財布やスマホが手付かずだったことから、金目当ての殺人ではなく怨恨や痴情のもつれによる殺人と考えられている。
  • どうやら主婦たちの間では、僕は痴情のもつれで恋人を殺したストーカーとされているようだ。
  • 痴情のもつれが修羅場にまで発展することを恐れ、調停の道を探って弁護士と相談した。

「痴情のもつれ」を言い換えると

痴話げんか

「痴話げんか」とは恋愛関係にある二人の間で繰り広げられるケンカのことです。ケンカといっても破局や殺人事件になるような大きなものではなく、日常的に行われるような些細なものであることがほとんどです。夫婦のケンカを夫婦喧嘩と言いますが、その恋人版という認識で大丈夫です。

「痴話」とは恋人との間でする戯れの話や睦言のことです。戯れというように、「痴話げんか」は周りの人から見ればじゃれあっているだけのような、しょうもないものがほとんどです。

色恋沙汰

「色恋沙汰(いろこいざた)」とは恋愛にかかわる色々なことがらです。恋愛に関することであれば大体はこの言葉に含まれます。

「沙汰」には人々が関心を寄せること、問題となるような事件といった意味があります。警察沙汰や裁判沙汰なんて言いますよね。音沙汰もない、というように連絡やうわさという意味もあります。

「色恋沙汰」は、恋愛がらみで注目を集める内容やうわさくらいの解釈で良いでしょう。気軽に使える言葉です。

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