「鼻白む」の読み方
「鼻白む」は「はなじろむ」と読みます。「はなしろむ」ではなく、「はなじろむ」と濁ります。アクセントがあるのは「はなじろむ」の部分です。
「鼻白む」の辞書的な意味
気おくれする
「鼻白む」の辞書的な意味は、気おくれしたりしり込みしてしまうことです。恐怖を感じておびえてしまう時や、失敗や過ちゆえに恥ずかしい、バツが悪いと思う時に使います。
目上の人に叱られてしまったり、不機嫌そうな態度をとられると発言したり頼みごとをしたりするのがためらわれますよね。そんな時に怖気づいた表情や顔つきをすることを「鼻白む」といいます。
表情や顔つきだけでなく、気おくれした様子や態度のことも「鼻白む」ということがあります。威圧的、高圧的な態度に圧倒されてしまうことやそのような時の心情も表す言葉です。
興覚めする
「鼻白む」にはもう一つ、興覚めするという意味もあります。つまり、それまでは面白そう・楽しそうと興味や意欲を感じていたのに気持ちがすっかりしぼんでしまうということです。若者言葉の「なえる」や「さめる」に当たります
たとえば、面白そうな話題だったけれど話の内容がつまらなかった時、映画などで出演する俳優は心惹かれたけれどあらすじが平凡だった時などですね。
また、単に興覚めすることだけでなく、広くテンションが下がること全般にも使われます。せっかくのパーティに安っぽい普段着で来た人を見た時。あるいは逆にファッションショーのような華美すぎる服装の人を見た時。水を差された時の反応ともいえるかもしれませんね。
「鼻白む」の新しい意味
見下す
「鼻白む」の辞書には載っていない使い方の一つに、見下す、ばかにするという意味があります。どちらかというと「鼻で笑う」の方が適切ですが、若年者を中心にこの意味で使う人もいるようです。
「鼻白む」との混同から生じたのか、それとも「興覚めする」という意味が誤解されて広まったのか、由来は定かではありません。
「鼻白む」の使い方
- さすがに豪胆な彼も、この痛烈な批判には鼻白んだようだ。
- プレゼンテーションの最中に誤字を見つけてしまい、鼻白んだ。
- その場にいる誰もが鼻白むほどのマナーの悪さ。
- 過去の失敗を見透かされたかのような発言に鼻白む。
- これだから凡人は困る、と言わんばかりに鼻白む。
「鼻白む」の語源・由来
「鼻白む」の由来は顔面蒼白にあると言われています。顔面蒼白とは恐怖や動揺、困惑などのせいでショックを受け、顔の血の気が引いた様子です。
具合が悪い時や体調が良くない時に「顔色が良くない」と言われますよね?これは血流が悪くなって、顔の血管の血液が減ったことが原因です。唇ほどではありませんが顔は皮膚が薄いので、血液が減ると色が大きく変化してしまうのです。
「鼻白む」の英訳
embarrassed
「鼻白む」を英語に訳すと、「embarrassed」となります。恥ずかしい思いをさせるという意味の「embarrass」の受動態です。「He was embarrassed by that question.」のように使います。
nervous
「鼻白む」は「nervous」とも訳されます。日本語でもナーバスと言いますよね。意味は日本語と同じく気おくれする、不安で緊張するという意味です。
文中では「He feel nervous.」や「I get nervous.」といった形で使います。
lose interest
興覚めという意味であれば、「鼻白む」は「lose interest」と訳します。興や興味は「interest」です。それを失うことが興覚め、というわけですね。