「帰途につく」の意味
「帰途(きと)につく」は、家などの帰り道を辿るさまという意味の言葉です。「帰途」は、ある場所からの帰り道や帰る途中を表します。
「帰途に着く」か「帰途に就くか」
帰途につくの「つく」を漢字表記する際、「着く」と「就く」どちらなのか悩んでしまったことはありませんか?
「着く」は、移動してある地点へ達することを指す言葉です。「行き着く」や「到着」などと言いますね。一方「就く」は、動作を始めることを意味します。「眠りに就く」や「就寝」などと同じ用法です。
「帰途」は帰り道を辿ることを意味するので、帰り道を辿り始める=帰途に就くが正解です。
帰途につくの例文
- 観たい番組があるので急いで帰途につく
- テストの結果が良かったので足取り軽く帰途につく
- 残業を終え、帰途についたのは午前0時を過ぎた頃だった
「帰りの帰途につく」などとすると、帰るという意味が重複してしまうの注意してくださいね。ただし「途に就く」には出発などの意味があるので、「帰りの途につく」という用法なら問題ありません。
帰途につくの類義語とその意味
帰途につくという言葉には、以下のような類義語が存在します。
- 家路につく…自分の家に帰る道。
- 帰宅する…自分の家に戻ること
- 帰投する…戦艦や兵隊や航空機などが基地に戻ること
- 帰る…元居たところに戻ること
- 家に帰る…家に戻ること
- 家に戻る…家に帰ること
- 引き返す…進んできた道を元へ戻ること
また、「帰途」の同義語に「帰路」があります。「帰途に就く」と「帰路に就く」、どちらも一般的な慣用句ですが、「帰路を探す」「帰路を求める」など、単語としての汎用性が高いのは「帰路」の方です。
帰途につくの英語とその例文
帰途につくを英語で書くと「leave for home」になります。その他の表現は以下のとおりです。
- to start on one's way home.[帰途につく]
- to start homeward direction.[帰途につく]
- in a homeward directoion.[帰途の方向につく]
- I passed thought the park on my way home.[帰途につくときに公園を通った]
- didin't know the way home.[帰途を知らなかった]
- He met misfortune on the return jouny.[彼は帰途につくときに不幸な目にあった]