「大目に見る」とは?意味や使い方をご紹介

「多少の失敗は大目に見よう」仕事を始めたばかりの時など、こんな言葉をかけられたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。「大目に見る」というのは「大きな目を見開いて見る」という意味ではなく慣用表現です。ここでは「大目に見る」の意味や使い方をご紹介します。

目次

  1. 「大目に見る」の意味
  2. 「大目に見る」の用例
  3. 「大目に見る」の例文と使い方
  4. 「大目に見る」の類語
  5. 「大目」以外の「◯◯目」
  6. 「目」と「見る」が含まれる表現

「大目に見る」の意味

大目に見る」は、失敗や欠点などを厳しく追及せず寛大に扱う、という意味です。

「大目」とは

大目」とは、「大まか」という意味です。細かいことにこだわらず、大ざっぱに見積もることを言います

また、そこから転じて、寛大な態度を取ることを表します。ちなみに、同じ「おおめ」でも「多目」という漢字を使うと、「砂糖を多目に入れる」のように、普通より少し多い、という意味になります。

「大目に見る」の用例

「大目に見る」は、芥川龍之介の『羅生門』の中に用例を見ることができます。
 

わしは、この女のした事が悪いとは思うていぬ。せねば、饑死をするのじゃて、仕方がなくした事であろ。されば、今また、わしのしていた事も悪い事とは思わぬぞよ。これとてもやはりせねば、饑死をするじゃて、仕方がなくする事じゃわいの。じゃて、その仕方がない事を、よく知っていたこの女は、大方わしのする事も大目に見てくれるであろ。

これは、死んだ女の髪を盗み取ろうとしていたところを、ある男にとがめられた老婆が言ったセリフです。死んだ女は自分がしたことをきっと「見逃してくれるだろう」「とがめずに許してくれるだろう」という意味で使われています。

「大目に見る」の例文と使い方

  • うちのスーパーで万引き犯が捕まった。初犯だし、深く反省している様子が見られたので、今回は大目に見ることにした。
  • 今日の試合のエラーは大目に見よう。だけど、次またエラーしたら、レギュラーから外すかもしれないよ。
  • そんなに怒らないで。遅刻したって言っても三分だったよね。それくらい大目に見てくれよ。

「大目に見る」は、上の二つの例文のように、人の失敗を許したり、見逃したりする際に使われます。また一番下の例文のように、自分自身の失敗について、他の人に許しを請う際にも使われます

「大目に見る」の類語

「大目に見る」の類語には「見逃す」があります。その他にもいくつかの類似表現をご紹介します。

  • 目こぼしをする…とがめるべきところをわざと見逃して、問題にしたり責めたりしないこと
  • 見て見ぬふりをする…実際は見ていたにも関わらず、みていなかったようにふるまうこと。厳しくとがめないで、見逃してやること。
  • 不問に付す…取り立てて問いただしたりせず、とがめないでおくこと。
  • 目をつぶる…過去や失敗を見なかったこと、知らなかったことにすること。

「大目」以外の「◯◯目」

「大目に見る」の「大目」と同じように、「〇〇目」という表現が含まれる慣用句がありますので、いくつか見てみましょう。

  • わき目もふらず】他のことなど一切気にせず、自分のやっていることに集中しているさま(例:納期が明日に迫っているから、山田さん、今日はわき目もふらずに仕事をしているよ)
  • 空目(そらめ)を使う】気が付いているのに、関わりたくないなどの理由で気づかないふりをすること。(例:目の前にお年寄りが立っているのに、あいつは空目を使って席を譲ろうとしなかったんだよ)
  • 尻目にかける】ちらりと見るくらいで全く問題にせず、無視したりさげすんだ態度を取ること。(例:酔っぱらって大騒ぎする連中を尻目にかけ、彼は社長の挨拶が終わると同時にパーティー会場をあとにした)

「目」と「見る」が含まれる表現

  • 長い目で見る】よい結果や成果がでなくても現状だけでマイナスの判断をせず、気長に見守ること。
  • 白い目で見る】相手を蔑視したり、冷淡な目でみること。また憎しみのこもった目で見ること。
  • 日の目を見る】今まで隠れていた価値のあるものや人が、ようやく世に出て知られるようになること。


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