「ほとんど」とは?意味や使い方を類語や例文を含めてご紹介

みなさんは「ほとんど」という言葉をご存じでしょうか?「ほとんど」は副詞としても名詞としても使われる便利な言葉なので、きちんと使えるようにしておきたいですよね。今回はそんな「ほとんど」について意味や使い方を類語や例文を含めてご紹介します。

目次

  1. 「ほとんど」とは?
  2. 「ほとんど」の英語表現
  3. 「ほとんど」の類語

「ほとんど」とは?

「ほとんど」には名詞としての意味と副詞としての意味の2通りがあります。

名詞として使われる場合には「大部分。大多数。」という意味があります。例を挙げると「建設中のビルのほとんどが完成しています。」「今回のセールで在庫のほとんどを売り切ることができた。」「夏の合宿には部員のほとんどが参加する予定です。」という風に使われます。

副詞として使われる場合には「全部とはいえないがそれに近い程度に。おおかた。大部分。」、「もう少しのところで。すんでのことに。」、「切実であるさま。」という意味があります。例を挙げると「父の病気はほとんど治りました。」「彼は必死でこらえていたが、ほとんど泣き出さんばかりだった。」という風に使われます。

また下に打ち消しの言葉を伴うことで「まったくといっていいほど。」という意味になります。例を挙げると「今日は時間がなく朝からほとんど何も食べていない。」「この街の風景は自分が幼い頃からほとんど変わっていない。」という風に使われます。

「ほとんど」の英語表現

英語で「ほとんど」を表す際にはその意味が指す程度により使われる言葉が変わってきます。「ほぼ、もう少しで」という意味では"almost"、"nearly"が使われます。「実質的に」という意味では"virtually"、"practically"が使われ、「およそ」という意味では"about"が使われます。

"almost"と"nearly"の使い分けとしては"almost"はもう少しのところである状態に達していないこと、"nearly"はもう少しのところである状態にたっしそうなことをいいます。"almost"のほうが"nearly"よりもある状態に近い感じになり、almost=very nearlyという関係になっています。

「大部分の、大多数の」という意味で使われる「ほとんどの」を英語で表現する際には"most""almost all"が使われ、「ほとんどの人」といった表現は"Most (almost all) of people"という風になります。"almost all"の方が人数が多いということを含んだ表現になります。
 

「ほとんど」の類語

「大抵」

「大抵」とは副詞・名詞として「物事のほぼすべて。大部分。たいがい。」、「ほとんどの場合がそうであるさま。」、「ほぼ間違いないだろうと推測するさま。多分。」という意味を持ち、形容動詞として「程度などがふつうであるさま。一通り。」、「ほどよい程度であるさま。ほどほど。」といった意味を持つ言葉です。

例を挙げると「開発計画に近隣住民の大抵の人が反対している。」「その監督の映画作品なら大抵見たことがあります。」「これだけ準備しておけば大抵うまくいくであろう。」「並大抵のことではありません。」「ふざけるのも大抵にしなさいと母に怒られた。」

「粗方」

「粗方」とは名詞として「全部とまではいかなくても、ほぼそれに近い部分。大部分。」という意味で使われ、副詞的に用いて「大部分。およそ。」、だいたいの数量をいうときに用いて「およそ。ざっと。あらあら。」という意味で使われ、形容動詞として「手の入れ方などが細かいところまで行き届いていないさま。粗雑である。」という意味で使われる言葉です。

例を挙げると「新店舗の工事は粗方完了しています。」「会員の粗方が新制度の導入に反対しています。」「参加者は粗方50人になる予定だ。」


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