「目を丸くする」とは
「目を丸くする」とは、「驚いて目を大きく開く。驚いて目を見張る」という意味です。つまり、「目を丸くする」は、「思いがけないできごとを目にしたことなどによる驚き」を表現しています。「目」を驚きの表現に使った比喩的なフレーズです。
「目を丸くする」の使い方
- 苦手な科目の試験であったが、結果は高得点であったため、目を丸くしてしまった。
- 楽しい宴会であったが、宴会の後、高額な請求金額を見て、目を丸くしてしまった。
- 娘の卒業式に出席した。彼女の凛々しい(りりしい)姿を見て、思わず目を丸くしました。
- 社員研修の効果があってか、彼の仕事へ取組む姿勢の真剣さに目を丸くした。
「目を丸くする」の類義語
「舌を巻く」
「舌を巻く」とは、「あまりにもすぐれていてひどく驚く。感嘆する」という意味です。舌を巻くほど驚いてしまったのですね。「目を丸くする」と同様、からだの部位が表現の一つとして使われていて、日本語の幅の広さがうかがえる表現です。
- 監督は、練習休養日であるのにグランドで走りこむ多くの選手を見て舌を巻いた。
- ご飯を何回もおかわりする子どもの食欲に思わず舌を巻いた。
「言葉を吞む」
「言葉を吞む」とは、「感動や驚きなどにより、言おうとしたことが言えなくなる」という意味です。感動や驚きのあまり、言葉を呑み込んでしまうという比喩的な表現です。
- 彼女の気持ちの変わりように言葉を吞んでしまった。
- あまりにも悲惨な交通事故を目の当たりにし、思わず言葉を吞んだ。
「脱帽する」
「脱帽する」とは、「相手に敬意を示すこと。感服すること」という意味です。驚きながらも相手に感服する、降参の心境を表しています。
- 今日のゲームは完敗だ。相手投手の投球術に脱帽するしかない。
- 彼は災害支援のため遠方から駆けつけてきた。その行動力には脱帽する。
「目を見張る」
「目を見張る」とは、「怒ったり、驚いたり、感心したりして目を大きく開くこと」という意味です。「目を丸くする」と同様に「目」の動きを例えとした表現です。
- 彼の英会話の上達ぶりには目を見張るものがある。
- 学生時代に住んでいた地域を久しぶりに訪れ、その変わりように目を見張るものがある。
「目を丸くする」の英語表現
「目を丸くする」は、英語訳すると「round eyes」になります。また、近い英語表現では、「stare at in round - eyed wonder」 を使います。
【例文】
- He was round eyed with surprise.(彼は、驚いて目を丸くした。)
- The children stared at it in round - eyed wonder.(子どもは目を丸くした。)
「目」を使ったフレーズ
「目」を使ったフレーズはたくさんあります。その中からいくつか見ていきましょう
「目を細める」
「目を細める」とは、「顔中に微笑みを浮かべること。目の開き方を小さくすること」という意味です。
- 監督は、選手の活躍に目を細め、インタビューに応じています。
- 祖父は孫の成長に目を細めています。
「目を塞ぐ」
「目を塞ぐ」とは、「見て見ないふりをすること」という意味です。つまり、起こってしまった出来事を許容することを表現しています。「目を塞ぐ」と目の前のことが見えないことから来ています。
- 少々の失敗には目を塞いでやろう。
- 親は子どもの失敗には目を塞ぐことが多いです。
「目が無い」
「目が無い」とは、「物事の価値などを判断する能力がないこと。非常に好きであること」という意味です。
- 彼女は男を見る目が無い。
- 父はケーキなど甘い物には目が無い。
「目が離せない」
「目が離せない」とは、「たえず注意・監視する必要がある。いつも見守っている必要がある」という意味です。
- よちよち歩きの子どもからは目が離せない。
- この試合は終盤を迎え、目が離せない展開になってきた。