「お見苦しい」とは?意味や使い方をご紹介

「お見苦しい」という言葉があります。「お見苦しいところを見せてしまって、申し訳ございません。」と、謝罪のような文章の中で使われますが、いったいどのような意味なのでしょうか?こちらでは「お見苦しい」の意味や使い方をご紹介します。

目次

  1. 「お見苦しい」とは?
  2. 「お見苦しい」:使い方
  3. 「お見苦しい」と「お目汚し」

「お見苦しい」とは?

「お見苦しい」は「お見苦しい限り」「お見苦しいところをお見せしていまい申し訳ありません」などの表現でよく使われます。

「お恥ずかしい」と同じようなニュアンスで「とても恥ずかしい」「面白(めんぼく)ない」「はしたない」「みっともない」などという意味です。

恥ずかしい気持ちを持て余し、困惑している様子を指しています。丁寧な言い回しなので、目上の人に対して使うことができる表現です。

「見苦しい」

「お見苦しい」は、「見苦しい」に丁寧語の「お」をつけた表現です。「見苦しい」は、「(物の外観や人間の行為・態度などが)見ていていやになる様子だ」「醜い」「みっともない」という意味を持ちます。

見ていていやになる様子、というのもかなり厳しい評価です。よって、この言葉は「いい歳して、そんな格好で出歩いて、見苦しいと思わないの?」「言い訳ばかりで、見苦しい。」のように、批判的な文章に使われます。

「お」:謙遜・卑下の気持ちを表す

この「見苦しい」に「お」をつけることで、対象を見苦しい対象を自分側に置き換え、謙遜・卑下の気持ちを表す役割があります。「お恥ずかしい」「お粗末」などの「お」も同じ働きをします。

自分の行いや見た目に対して、相手に不快感を与えているかもしれないということを申し訳なく思っている表現です。

実際に「見苦しい」ところを見せてしまったことに対して謝っている場合と、単なる謙遜や、相手に恥じるような自責のニュアンスを込める場合があります。

「お見苦しい」:使い方

謝罪する時

「お見苦しいものをお見せしてしまい申し訳ありません。」のように、謝罪の場面で使われることがあります。

態度や振る舞いなど、みっともない様子を見せてしまった時に、相手に申し訳ない気持ちを伝える表現です。

例えば、人前で夫婦喧嘩をしてしまった時などに『つまらないことで言い合いをして、お見苦しいものをお見せしてしまい申し訳ありませんでした。』のように使われます。

恥ずかしい時

「お見苦しい」は、自分の行動や容姿などに対して、恥ずかしいという気持ちを表す時にも使えます。「お見苦しい限り」のような形にすることもできます。


例えば、メイクをしないでスーパーに行ったら、ママ友に会ってしまった時などに「すっぴんでお見苦しい限りです。」のように恥じらいの気もちを表現します。

謙遜する時

「お見苦しいものをお見せしますが」のように、自分の行動などに対して「未熟ですので」と謙遜の意味を表すこともできます。

土産物を渡す時に「つまらないものですが」と言って渡すことがありますが、それと同じような文章です。

ネット上で使う時

インターネット上のYahoo!知恵袋などの質問サイトで、「お見苦しいものをお見せしてしまい申し訳ありません。」という前置きを見かけることがあります。

例えば、傷や湿疹などの写真を挙げて、「これは何の症状だと思いますか」などと投稿するときに使われる表現です。これは、見た人が不快な思いをしないようにする為のクッション材の役割をします。

「お見苦しい」と「お目汚し」

「お目汚し」は目を汚してしまうようなもの、つまり「お見苦しいものを見せる」という意味の言葉で、ほとんど「お見苦しい」と同じように使われます。「お見苦しい」より硬い表現です。

恥じらいや謝罪というよりも、謙遜の意味で使われ、ビジネスシーンでも好んで用いられます。恐縮しながら披露するといったニュアンスで、発表や企画書の提出などの場面で使われることが多いです。

【例】

  • お目汚しではありますが、企画書を作りましたので、見ていただけますか。

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