「英気を養う」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんは、「英気を養う」という言葉を聞いてどのようなイメージが浮かぶでしょうか。お仕事などをお休みした時、「英気を養ってね」と声をかけられた経験が一度や二度はあるのではないかと思います。今回は、「英気を養う」の意味や使い方をお伝えします。

目次

  1. 「英気を養う」とは?
  2. 「英気」と「鋭気」
  3. 「英気を養う」の使い方
  4. 「英気を養う」のまとめ

「英気を養う」とは?

そもそも「英気」とはどのような意味なのでしょうか。「英気」は、「すぐれた才能・才気」のことをいいます。または、「何をかしようとする気力」のことです。それを養うということはつまり、「能力が十分に発揮できるよう休養をとる」という意味になります。

今日はとても疲れた、とへとへとになる日もあることと思います。そんな時、お風呂にゆっくり浸かったり美味しいものを食べたりして、また明日から頑張れるようエネルギーを充電するのではないでしょうか。このように、気力や体力を回復することを「英気を養う」といいます。

「英気」と「鋭気」

「英気」と「鋭気」の違い

「英気を養う」の「英気」ですが、同じ読み方で「鋭気」という言葉も存在します。こちらはどのような意味を持つのでしょうか。まずは、「鋭気」を使った例文をご紹介します。

・彼は鋭気に溢れた様子で決戦場へ向かった。
・鋭気に満ちた表情で、彼女は明日の試合の目標を語った。
・相手の理不尽な態度で鋭気をくじかれてしまった。

このように、「鋭気」とは「鋭い気性」や「強く鋭い気勢」を表します。激しい気持ちや緊張感が伝わるようなイメージです。気力や体力を表す「英気」とは、また違った意味合いになります。

「鋭気を養う」は間違い?

メールや手紙などで「えいきを養う」という言葉を使う時に、「英気」と「鋭気」どちらが適切なのか、迷った経験があるのではないでしょうか。ここでは、「英気」と「鋭気」の違いを踏まえてどちらを使った方が良いのかご説明します。

先ほどの例文を使って考えてみましょう。
・彼は英気に溢れた様子で決戦場へ向かった。
「英気」は何かをするための気力や体力を表します。これだと、心身を整えて決戦場へ向かっただけと読み取れます。

・彼は鋭気に溢れた様子で決戦場へ向かった。
「鋭気」にすることで、気迫が伝わります。強い意気込みを表しているからです。

「英気を養う」にお話を戻しますが、「英気」はゆっくりと休養を取って回復するものです。しかし、「鋭気」は強い意気込みを表すため、休養を取れば回復するものではないでしょう。従って、「養う」ことができるのは「英気」のため、「英気を養う」と記すのが良いのではないでしょうか。

「英気を養う」の使い方

ここまで、「英気」の意味や、「英気」と「鋭気」の違いについてご紹介してきました。今度は、例文と共に日常での適切な使い方をご説明します。

・残業で大変だったから、今日はご褒美にビールを飲んで明日からの英気を養おう。
・疲れているみたいだから、たまには温泉にでも行って英気を養ってきたら?
・英気を養うために有給を使います。

このように例文からわかる通り、「疲労が溜まっている状態をリフレッシュする、養生する」という意味で使うと良いのではないでしょうか。ただの「休んでね」という言葉より、「英気を養ってね」の方がより「疲れを癒す、エネルギーを蓄える」という印象になります。

「英気を養う」のまとめ

「英気を養う」の意味や、「英気」と「鋭気」の違いについておわかりいただけたでしょうか。今後「英気を養う」という言葉を使う時は、意味をしっかりと理解して使えることと思います。

この多忙な現代社会では、日々生活していて疲労が溜まる時が多々あります。そんな時、同僚や家族など、身近な人から「英気を養って」と労ってもらうとほっと力が抜けるのではないでしょうか。私たちが日常生活で「英気を養う」ことができれば、反対に誰かが大変な時も「英気を養ってね」と声をかけられるのではないかと思います。

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