「インスピレーション」とは?意味や使い方をご紹介

「インスピレーション」は、英語由来のカタカナ語ですが、馴染み深いと感じる人もいるかもしれません。わけても、芸術家や起業家などには必要不可欠な発想の源の一つといえます。今回は「インスピレーション」の意味と使い方を類語も含めてご紹介します。

目次

  1. 「インスピレーション」とは?
  2. 「インスピレーション」の使い方
  3. 「インスピレーション」の類語

「インスピレーション」とは?

「インスピレーション」は、英語のinspirationを由来とするカタカナ語です。意味は、自分で考えた結果というのではなく突然ひらめく思いつき思索や創作活動のなかで、ときに超自然的に与えられる発想や主観的体験天来の着想霊感

ひらめきや超自然的な発想、霊感というものは、なかなか簡単に理解できるたぐいのものではありません。様々な角度から、もう少し詳しく説明していきましょう。

「インスピレーション」の背景・語源

人間は、「考える」という知的活動を行います。たとえば、問題を解決することが必要な時、人間は様々な方策を考えます。過去の体験に照らしたり、問題の状況を分析したり、他者の解決策を参考にしたりと、試行錯誤します。

そのような試行錯誤とは別に、なにも考えることなくふっと解決法が浮かんだとすれば、それが「インスピレーション」です。inspirationの語源は空気を吸うことであり、そのように自覚も努力もなくもたらされるということから、ひらめきや霊感という意味が派生しました。

では、ひらめきはどこからくるのでしょう。「インスピレーション」は宇宙意識のような存在から与えられるという考察もあります。科学で証明できない領域ですが、辞書の定義の「霊感」や「天来の着想」という意味は、スピリチュアルな背景によるものです。

「インスピレーション」の使い方

「インスピレーション」は、上述したように任意に得るものではありません。一説には、思考を停止したときや、ただぼーっとくつろいでいるようなときほど、大き「インスピレーション」が訪れるともいわれています。

それだけに、「インスピレーション」の定型的な言い回しは、自分の意志ではないことを表現するものになります。インスピレーションがわく、インスピレーションを感じる、インスピレーションが与えられる、などが代表例です。

インスピレーションを得る、とも言いますが、これは能動的会得ではなく、もたらされて得た、というニュアンスです。キリスト教の「インスピレーション」は神から与えられたもの、とも解釈されます。

「インスピレーション」の例文

  • 画家のAは、深夜インスピレーションが湧いて絵筆をとった作品により、世に出た。
  • 人生の岐路にあるときは、インスピレーションを感じた道を選択するようにしている。
  • 小説家Bの創作活動は、自然からインスピレーションを与えられてスタートすることが多いという。
  • 旅に出るというインスピレーションを得て訪れた北海道で、運命の相手と出会った。

「インスピレーション」の類語

「直感」

「直感」(ちょっかん)とは、考察、分析、推測などの結果ではなく、説明や証明によるものでもなく、感覚とひらめきによって物事を心でとらえることを意味します。「勘」(かん)という言葉も同様です。

「インスピレーション」とほぼ同義ですが、天来のものというよりも、自身の内的な力によるひらめき、というニュアンスが強い言葉です。

その結果「直感を受ける」という表現はなく、「直感が冴える」「直感が働く」「直感でとらえる」「直感により」などの言い回しが基本です。

【例文】

  • 今日はみょうに直感が冴えて、やることなすことが大正解だった。
  • 気難しい顧客であるほど、直感でとらえた言葉で応接することにしている。

「第六感」

人間には、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚という五感が存在しますが、「第六感」(だいろっかん)は五感以外の感覚という意味で名づけられています。

理屈や論考などの知識では説明がつかない特殊な感覚による認知を指し、インスピレーション、直観、勘、霊感などと同類のものとされます。天来、神からの啓示、というニュアンスは薄く、自己の感覚の一部であるため、やはり「受ける」とは表現しません。

【例文】:彼は第六感が研ぎ澄まされていて、さまざまなことを予知できるという。

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