「リファレンス(レファレンス)」とは?意味や使い方をご紹介

「リファレンス(reference)」は「参考、参照、照合」などを意味する英単語です。「レファレンス」とも言われ、分野によって呼称にゆらぎがあります。この記事では「リファレンス」の意味や使い方、そして図書館の「レファレンスサービス」についても説明します。

目次

  1. 「リファレンス」とは
  2. 「リファレンス」の意味
  3. 人事・就職における「リファレンス」
  4. 産業・IT分野における「リファレンス」
  5. 図書館における「レファレンス」

「リファレンス」とは

英単語である“reference”は「リファレンス」、または「レファレンス」と和読されます。

主に、「参考、参照、照合」と翻訳されますが、カタカナ語として使われている例が多く見受けられます。もともと複数の意味を持つ単語であることに加え、異なった分野でそれぞれ使用されているために、日本語においては読み方や認識に多少の揺らぎがあるようです。

「リファレンス」の意味

「リファレンス」の辞書的な意味についてみていきましょう。
 

  1. 参考、参照、照合、言及、参考文献・引用文
  2. 照会、問い合わせ、証明書、推薦状、身元保証人
  3. 指示、表示
  4. 委託、付託

かなり多義的に感じますが、動詞の“refer”には「言及する」「引き合いに出す」「問い合わせる」と言う意味があり、要するに「何かの事柄について突っ込んで話すこと」というニュアンスで捉えれば多少理解しやすいかもしれません。

人事・就職における「リファレンス」

ここからは分野別に、カタカナ語としての「リファレンス」の意味や使い方についてみていきましょう。

まず、人事・就職関連における「リファレンス」は、上記でいえば2の意味で使われていることが多いでしょう。「証明書」「証明書」「推薦状」など、就職の際に本人の経歴や人となりを「参照」するために必要となる書類のことを意味しています。

特に外資系の企業で行われている「リファレンスチェック(reference check)」「身元照会」のことであり、応募者の勤務状況などを以前の職場に問い合わせ、確認することを言います。

産業・IT分野における「リファレンス」

産業分野における「リファレンス」は「参考(資料)」「標準」「基準」を意味することが多いようです。特にIT産業では、次のような意味で使われています。
 

  • リファレンス(プログラム)「参照」。それ自身の中にデータ自体を含まず、他の場所にある情報を指示するプログラム。指示された値を取り出すことは「デリファレンス」と言う。
  • リファレンスマニュアル…製品の機能・仕様・操作法などを網羅的に解説した参考(説明)書。マニュアルを略して「リファレンス」と呼称される。
  • リファレンスコード…標準ソースコード。あるソフトウェアを実装する際の「基準」となるコードで、開発元などから提供される。
  • リファレンスデザイン…半導体メーカーなどが商品の製造メーカーに対して提供する、製品の実装例。製品を開発する際の参考となるもの。

その他「リファレンスモデル」「リファレンスモジュール」などといった場合にも、ソフトウェアやハードウェアを動かすための「標準モデル」「基準モジュール」を指しています。

図書館における「レファレンス」

図書館(学)においては、「レファレンス」という呼称が一般的に用いられています。

「レファレンスサービス」とは「参考調査サービス」のことで、利用者から寄せられた質問に対し、司書が調査を代行し、回答や参考となる資料を提供することを目的としたサービスです。「調べもの(調べ方)支援サービス」とも言われます。

「レファレンスサービス」は図書館の基本的な機能のひとつとされ、専門図書館や大学図書館はもとより、地域の公共図書館でも行われています。

また国立国会図書館が提供するデータベースレファレンス協同データベースには、全国の図書館で寄せられた質問とそれに対する司書の解答例が掲載されています。

誰でも閲覧可能なので、調べ物をしている・したいという方はここをみてみるといいかもしれません。

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