「挙動不審」の意味
「挙動不審」(きょどうふしん)とは、言動が普段とは違い、周囲の人におかしいという印象を抱かせる様子、常識では考えられないような怪しい行動を取る様子を言います。最近では、「挙動不審」を縮約して動詞化した形で、「きょどる/キョドる」という言葉も生まれています。
「挙動」は立ち居振る舞い、日常的な身のこなしのことで、「不審」は怪しく疑わしいように感じることです。
「挙動不審」の使い方:いつもと違う様子
友人知人や家族などの様子や雰囲気が普段と違うように感じられる場合「挙動不審」で表せます。仕草や話し方がいつもと違って落ち着かない、気後れしている様子があるなど、その人の様子を訝(いぶか)しく感じたり、大丈夫かと心配になったりする状況が挙げられます。
いつもと違って「挙動不審」になるのはなぜ?
「挙動不審」になっている人は重大な隠し事をしていて、ごまかそうとしたりさとられないようにしたり必死になっていることもあります。または、人には言えない悩み事があって、心ここにあらずの状態であることも考えられるでしょう。
緊張して「挙動不審」になる人もいます。例えば、サプライズイベントを仕掛けようとしている状況、気を使う相手と話さなければいけない時などです。
他には、片思いをしている異性を目の前にした時におかしくなる方もいます。普段はよくしゃべるのに、相手を前に言葉がとぎれとぎれになったり、行動や目つきがおかしくなったりすることもあります。そばで見ていて微笑ましい感じがすることもあるでしょう。
「例文」
- 旦那に「ソファの上に長い髪の毛が落ちてたよ」と言ったら、途端に咳をして挙動不審になった。さては浮気をしているな…。
- Aさんに内緒でサプライズイベントを仕掛けていたが、ほとんどの参加者が挙動不審になっていたようでバレバレだったようだ。
- Bくんは、片思いのCさんの前に出ると、顔が真っ赤になって挙動不審な行動をする。
「挙動不審」の使い方:世間一般と比べて怪しい様子
「挙動不審」を一般の人と比べて怪しい動きをする様子を表す場合、人を付け回したり、家の様子を盗み見たりなどの犯罪のような怪しい行動を取る様子を表すこともしばしばです。新聞やテレビの報道などで「挙動不審な男(女)が目撃されている」のように使われます。
例文
- 現場では以前から、挙動不審な人物が車を留めて周囲を観察していたと噂になっていました。
- 警ら中の警察官が、挙動不審の男に職務質問しているのを目撃した。