「紆余曲折」とは?意味や使い方を例文も含めてご紹介

「紆余曲折(うよきょくせつ)」という四字熟語をご存知でしょうか。もし意味をよく知らないとしても、仕事、恋愛、事業など、人生紆余曲折しているという方は多いのではないでしょうか。ここでは、「紆余曲折」の意味や使い方・例文を、類語や英語表現を含めてご紹介します。

目次

  1. 「紆余曲折」とは?
  2. 「紆余曲折」の使い方・例文
  3. 「紆余曲折」の類語
  4. 「紆余曲折」を英語で言うと?

「紆余曲折」とは?

「紆余曲折(うよきょくせつ)」とは、「まがりくねること」もしくは「事情がこみいっていて、変化のあること」という意味の言葉です。

「紆余」は、この場合は「うねりまがること」、「曲折」も「折れ曲がること」や「物事のこみいった事情」を表し、似たような意味の熟語を二つ重ねた四字熟語と言えます。

逆に言えば、「紆余」や「曲折」も、それぞれ「紆余曲折」に近い意味で使えるということになりますが、これらの熟語はあまり使われていないようです。

「紆余曲折」の使い方・例文

「紆余曲折」は、主に物事の経緯などについて、それがまっすぐで簡単に遂げられる行程ではなく、あっちへ行ったりこっちへ行ったり、筋道が曲がりくねっている(いた)という様子を表すために使います。「面倒だ」というニュアンスを含むこともあります。

あらゆる計画は、一般にその規模が大きければ大きいほど実現までの「紆余曲折」が大きいと言えます。あるいは、人間関係のトラブルのように、規模は小さくても、お互いが納得できる解決策を探り当てるまでに「紆余曲折」が必要という物事も多くあるでしょう。

さらに言えば、人ひとりの人生のように、一言でそのすべてを言い表すことができないような複雑な事情はたくさんあります。「紆余曲折」は、とても簡単には説明できない「いろいろある(あった)」ことを便宜的に言う表現でもあります。

例文

  • 〇〇空港の建設計画から実現までには、地域住民の反対や用地確保の難航など、さまざまな紆余曲折があった。
  • 世間を騒がせた政治汚職疑惑は、紆余曲折の末、〇〇大臣の辞任というかたちで幕を閉じた。
  • 私と妻には価値観の違いもあり、高齢だったこともあって、子どもを産むまでにはだいぶ紆余曲折した。
  • 私の友人は地方の大学を卒業した後、紆余曲折を経て、今はニュージーランドで病院を作る仕事をしている。

「紆余曲折」の類語

一筋縄ではいかない

一筋縄(ひとすじなわ)ではいかない」とは、「普通の方法ではうまくいかない」という意味の言い回しです。普通の方法ではうまくいかないということは、試行錯誤が繰り返され、状況が紆余曲折していることも多いでしょう。

【例文】:なかなか思い通りにならないことばかりだ。人生は一筋縄ではいかないな。

二転三転

「二転三転(にてんさんてん)」とは、状況・情勢などが何度も覆(くつがえ)ることを言う言葉です。筋道が定まらず、要点があっちへ行ったりこっちへ行ったりするイメージですから、「紆余曲折」に似た使い方ができるでしょう。

【例文】:経営統合の計画は二転三転していて、未だに詳細が決まっていない。

「紆余曲折」を英語で言うと?

もし「紆余曲折」を英語で言いたい場合には、「twists and turns」が良いでしょう(複数形にするのをお忘れなく)。

「twist」は「ひねる」、「turn」は「曲がる」ですから、「紆余曲折」にあるような「(事情などが)曲がりくねっている」ニュアンスがうまく出せます。

例文

  • Life is full of twists and turns. You can afford to enjoy even the hassle.(人生は紆余曲折あるものだよ。面倒事でさえも楽しむ余裕を持ちなさい)
  • After various twists and turns, I was finally able to publish my new novel.(さまざまな紆余曲折を経て、めでたく新作小説を出版することができた)


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