「トピック」とは?意味や使い方をご紹介

テレビや新聞などのメディアでよく目にする「トピック」という単語ですが、どんな意味かご存じでしょうか?たびたび目にするけれどもよく分からないという人も多いかもしれません。ここでは知っているようで知らない言葉、「トピック」の意味や使い方を解説していきます。

目次

  1. 「トピック」とは?
  2. 英単語「topic」の意味は?
  3. 経済ニュースの「トピックス」
  4. 「トピック」の使い方

「トピック」とは?

「トピック」とは、もともとは英語であり、日本では主に「話題」や「ネタ」という意味で使われます。英語表記は「topic」です。複数形は「topics」で、日本語でも「トピック」「トピックス」の両方が使われています。例えば、ニュース番組や情報番組などで、取り上げる話題が1件の場合は、「今週のトピックは参議院議員選挙です」という感じで使用されます。

一方、話題がたくさんあるケースでは、「本日は選挙と貿易摩擦、円高についてのトピックスをお送りいたします」と複数形が使われます。ただし、話題がひとつのときに「トピックス」、たくさんあるときに「トピック」と表現するなど、日本語においては、英語ほど厳密に単数形と複数形の使い分けがなされていないのが実情です。

英単語「topic」の意味は?

日本語では「話題」や「ネタ」という意味で使われる「トピック」ですが、本来英語ではさまざまな意味を持っています。いくつか例を挙げてみましょう。
 

  • 「current topics」(現在の話題)
  • 「topics of the day」(時事問題)
  • 「the topic of the book」(その本の主題)
 

このように、一般的には「話題」「問題」「主題」「論題」といった意味があります。これら以外にも、「原則」「原理」「一般法則」という意味を表すことがあり、さらに論理学などでは「概論」「総論」という意味で使われることもあるのです。
 

英語ではさまざまな意味を持つ「トピック」ですが、こうして比較すると、日本ではかなり限定された意味で一般化していることが分かります。

経済ニュースの「トピックス」

ニュース番組で株価の話題が出る際に、必ずといっていいほど「トピックス」という単語も耳にします。この場合の「トピックス」は、「話題」や「ネタ」ではなく、東京証券取引所第一部に上場している株式銘柄を対象とした株価指数のことを指しています。ニュース番組では「トピックス」以外に、「東証株価指数」と言われています。

「東証株価指数」は英語では「Tokyo stock price index」と表記されますが、名称が長いので、5つのアルファベットを抜き出して、呼びやすい「TOPIX」が通称となったのです。日本株の値動きにおいて「トピックス」は、日経平均株価と並んで重要な指標として常に注目されています。

そのため、新聞紙面やテレビでも毎日「トピックス」は取り上げられますが、「話題」や「ネタ」を意味する「トピックス」との区別を明確にするため、ニュースのアナウンサーは「トピックス、東証株価指数は、1510.78でした」というように必ず「トピックス」の後に「東証株価指数」という単語を付けます。

また、新聞や雑誌も読者が間違えないように、カタカナ表記ではなく「TOPIX」とアルファベットで記載するようにしているのです。したがって、テレビのニュースや新聞で、2種類の「トピックス」を混同してしまうことはまずありえないでしょう。

「トピック」の使い方

日本語の中では「話題」や「ネタ」の意味で使われることが多い「トピック」ですが、実際にどのような言い回しで使用されているのか、実例を挙げて説明しましょう。
 

よく使われるのが「最新トピック」でしょう。目新しい話題を取り上げる情報番組などで耳にすることが多い言葉です。「ホットトピック」もよく聞く言葉のひとつです。英語の「ホット」は、「最も新しい」とか「旬の」という意味なので、「最新トピック」と「ホットトピック」は同義になります。

海外の映像などには「海外トピック」という言葉が添えられることがありあますが、文字通り海外の話題を取り上げる際に使われます。若干聞きなれない言葉かもしれませんが、会議や学会などの発言の場では、本題からズレることを「オフトピック」と言います。「主題逸脱」という日本語訳がしっくりくるかもしれません。

 

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