「固定概念」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんは「固定概念」という言葉を見聞きしたとき、どう感じられますか?正しいと思う人もいれば、間違っていると感じる人もいるでしょう。今回は「固定概念」という言葉について、詳しい意味や使い方と例文、類義語との違いなども含めて紹介していきます。

目次

  1. 「固定概念」の意味
  2. 「固定概念」の使い方
  3. 「固定概念」は誤りか?
  4. 「固定概念」の類語

「固定概念」の意味

「固定概念」は凝り固まった考えやステレオタイプなものの見方という意味で使われている言葉です。思考回路が固まってしまい、柔軟に考えることができなくなった状態を指します。

例をあげるなら「どんな理由があろうとも遅刻やドタキャンは絶対に許されない」、「体育教師」といえば「熱血」といったところです。どちらも「Aならば絶対にB」という非常に単純な考え方をしていますよね。

いわゆる思い込みとの違いは、自分の意見に対する強い固執(こしつ)にあります。自分の考えが間違っていることの証明をされても、どんな経験をしても考えを改めないなら、それは「固定概念」です。

「固定概念」の使い方

「固定概念」は、よく「固定概念にとらわれず」という形で使われます。特定の考え方にとらわれず、自由な立場で柔軟に考え、良い意見は良いものとする是々非々の態度でいなさいということですね。

また、「固定概念を覆す」という表現もよく使われます。斬新で既存の価値観を打ち破る、先入観や偏見を打ち壊す、というような意味です。

例文

  • 「固定概念を打ち破る」が開発部のモットーだ。
  • 固定概念にとらわれず、柔軟な発想ができる人になりなさい。
  • 口で言うのは簡単だが、すぐには固定概念を捨てられないだろう。

「固定概念」は誤りか?

「固定概念」という言葉の元の形は「固定観念」です。この「固定観念」の誤用や言い間違いから生まれた言葉なので、「固定観念」は厳密には正しくない表現と言えます。

「概念」と「観念」

非常によく似た二つの言葉、「概念」と「観念」。この二つにはどんな違いがあるのでしょうか。

「概念」には意味が2つあります。1つは概括的な意味。英語の「concept(コンセプト)」に当たります。もう1つは哲学用語で、あるグループに共通している普遍的な特徴を言葉で表したものです。

「観念」は物事に対して抱く考え。こちらは英語では「idea(アイデア)」です。仏教用語としては諦めて受け入れること。そして哲学用語としては意識の対象に抱く主観的な像、ギリシア哲学で言うところの「イデア」です。

よって、「固定概念」の「概念」を哲学用語とするならば、普遍的なものである「概念」が固定化されるのはおかしいので、意味をなさない言葉であると言えます。

一方、一般的な意味で解釈するならば、「概念」は単なる「意味や考え」でしかないのでナンセンスとまでは言えないでしょう。

「固定概念」の類語

固定観念

「固定観念」とは「固定概念」のもとになった言葉です。意味は「固定概念」と同じく、その人が執着して譲らない、凝り固まった考えです。

「固定概念」は間違った日本語であるという意見は、多くの人に認知されていますので、特別な意図がない場合には辞書にも載っている「固定観念」を使う方が良いでしょう。

既成概念

「固定概念」とよく似た言葉に「既成概念」があります。社会的に認められた、当然のものとされている考えのことです。「常識」や「通説」と言い換えることも可能でしょう。

ここでの「概念」もまた、哲学用語ではなく概括的な意味の言葉です。普遍的であることも真実であることも保証されていません。

そのため、「既成概念にとらわれない」「既成概念を壊す」といった使い方も可能になります。既存の「常識」や「当たり前」に惑わされないという意味です。

ステレオタイプ

「ステレオタイプ」とは、多くの人が持っている偏見や思い込み、先入観のことです。「固定観念」も「既成概念」も英語では「stereotype」と訳されます。

元々は同じ型で作ったかのように同じようなもの、画一的なものという意味でした。いわゆる「テンプレ」で作ったようなものです。

そこから転じて社会心理学では、多くの人が共通に受け入れている単純なイメージという意味で使われています。


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