「大丈夫だ問題ない」とは?意味や使い方を元ネタを含めてご紹介

「大丈夫だ問題ない(だいじょうぶだもんだいない)」は、ビデオゲーム作品『El Shaddai』の主人公である「イーノック」のセリフです。「そんな装備で大丈夫か」と共に2010年代に流行した、このセリフの使い方や元ネタについて解説します。

目次

  1. 「大丈夫だ問題ない」とは
  2. 「大丈夫だ問題ない」の元ネタ
  3. 「大丈夫だ問題ない」の使い方
  4. 『エノク書』とは
  5. 『エノク書』とイーノック

「大丈夫だ問題ない」とは

「大丈夫だ問題ない」は、ビデオゲーム作品『El Shaddai - エルシャダイ - (El Shaddai Ascension of the Metatron) 』に、主人公「イーノック」のセリフとして登場します。

このゲームの冒頭のムービーにおいて、イーノックの相棒である「ルシフェル」というキャラクターが「そんな装備で大丈夫か?」と聞くのに対する、イーノックの返事がこれです。

イーノックはこの時、古代ギリシャの重装歩兵のものと似た鎧を身にまとっており、意気揚々と敵陣に切り込むのですが、「そんな装備」では敵の猛攻に耐えられず、あえなく鎧を破壊されてしまいます。絶体絶命の危機に陥ったイーノックは、しかし、神の采配によって死ぬことはなく、時間を巻き戻って同じ戦いに再び挑むこととなります。

ルシフェルから再度「そんな装備で大丈夫か?」と問われたイーノックは、今度は「一番いいのを頼む」と答え、敵を打ち破るための鎧を手に入れることとなるのです。

この「そんな装備で大丈夫か?」から「大丈夫だ問題ない」あるいは「一番いいのを頼む」と続く一連の流れにはシュールな可笑しみがあったため、2010年代初頭インターネットで広く流行しました。

「大丈夫だ問題ない」の元ネタ

「大丈夫だ問題ない」の初出は、2010年公開の『El Shaddai -エルシャダイ-』のPV「ルシフェル編」でした。このPVが「E3(アメリカの巨大ゲームイベント)」および、「東京ゲームショウ」で公開されたことで、本作に対する注目が一気に集まることになりました。

「大丈夫だ問題ない」の使い方

「大丈夫だ問題ない」は、同じ元ネタをもつ「そんな装備で大丈夫か?」と比べると、使いどころが限定されないこともあってか、分かりやすく感じられる言葉かもしれません。

しかしながら、このセリフは前振りに対する「ボケ」として機能しているという点は注意が必要です。「大丈夫だ問題ない」と言った後、イーノックは敵の袋叩きにあうのであり、「一番いい」装備を手に入れられるのはあくまでもその後となります。

つまり、「大丈夫だ問題ない」は、他の人からの「ツッコミ待ち」のセリフであり、この言葉を言った直後は「大丈夫でない」状況に追い込まれることが求められます。「大丈夫だ問題ない」と言ったのに本当に大丈夫だったのでは「スベっている」と捉えられてしまうかもしれません。

『エノク書』とは

ちなみにこの『El Shaddai -エルシャダイ-』というゲーム自体ににも下敷きになる作品があります。それが『エノク書』です。

『エノク書』は「旧約聖書偽典(もしくは外典)」と呼ばれる書物のうちの1つです。これは古くからユダヤ教徒の間で親しまれていたものの、正典(旧約聖書)の制定と共に異端視され省かれてしまったものです。その後キリスト教徒によって重要視され、現在でもキリスト教圏では昔話のような形で読まれているようです。

『エノク書』とイーノック

『エノク書』はもとより、旧約聖書正典においてもイーノックは神に認められた「義人」として登場します(イーノックはエノクの英語読み)。

イーノック(エノク)は義人の代表として大天使たちと交わり、また天を捨て身を汚し妻をめとったアザゼルら堕天使に、罪の嘆願をさせる使者の役割を果たしています。『エノク書』には他にも終末に先立つ災害や戦争、巨人が描かれるなど、黙示文学における終末思想を強く感じさせるものとなっています。

『エノク書』は『El Shaddai -エルシャダイ-』に要素を取り入れられているに過ぎないので、ストーリーは大きく違いますし「ルシフェル」なども登場しません。もちろん「大丈夫だ問題ない」というセリフもゲームオリジナルのものとなります。


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