「立て板に水」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんは、誰かと話していて「あなたの喋りはまるで立て板に水だね」と言われて、戸惑ったことはないでしょうか。褒められているのかけなされているのか、果たしてどちらなのでしょう。この記事では、「立て板に水」ということわざの意味や使い方をご紹介します。

目次

  1. 「立て板に水」とは
  2. 「立て板に水」の使い方
  3. 「立て板に水」の関連語
  4. 話し方を表す言葉
  5. 「立て板に水」のまとめ

「立て板に水」とは

「立て板に水」とは、「よどみなくすらすらと話すこと」という意味の比喩表現です。「立て板」は、立てかけてある板のことです。板に水をかけると、当然ですがそのまま流れていきます。

そのすらすらと流れる様子を、弁舌(べんぜつ:物の言い方・話しぶり)にたとえているのです。口下手な人からすると、「立て板に水」のように話せるのは尊敬してしまうかもしれませんね。

「立て板に水」の使い方

「立て板に水」は、「あなたの話は上辺だけで中身がないよね」というような、「無意味なこと」を表すと誤解されがちです。しかし、「立て板に水」はあくまで「その人の話しぶり」を表す言葉です。例文を通して正しい使い方をご紹介します。
 

  • 彼女はいつも無口だが、漫画のこととなると立て板に水のように話し出す。
  • 実演販売の店員さんは、立て板に水のごとく商品の紹介をする。
  • 私は話すのが苦手なので、彼の立て板に水のような話し方は憧れる。

このように、つかえることなく次々と言葉を発しているのがわかります。もし皆さんが「立て板に水のようだね」と人に言われたら、「すらすらと話せてすごい」という尊敬の気持ちが表れているのです。決してけなされているわけではありません。

「立て板に水」の関連語

類義語

  • 竹に油を塗る
竹に油を塗るとよく滑ることから、口が達者だという意味です。
 
  • 懸河の弁(けんがのべん)
「懸河(けんが)」とは、「流れの速い川」のことです。水が勢いよく流れるような、よどみのない弁舌を表します。
 
  • 一瀉千里(いっしゃせんり)
物事の進み具合が非常に速いことを表す四字熟語です。話や文章が上手で、よどみなくすらすらと進むという意味もあります。「瀉(しゃ)」とは水が流れることを表します。

反対語

  • 横板に雨垂れ(よこいたにあまだれ)
つかえながら話すという意味の言葉です。横にした板にしずくが落ちると、すぐには流れていきません。ぽつぽつと水が滴る(したたる)様子を弁舌にたとえたものです。

また、つかえながら話すという意味の言葉は、以下のようなものもあります。
 
  • たどたどしい(なめらかでなく、ぎこちないこと)
  • 歯切れの悪い(発音や話し方の調子が悪いこと)

話し方を表す言葉

話し方は人それぞれ違います。また、場面によって使い分けることもあるでしょう。話し方を表すことわざをご紹介します。
 

  • 口角泡を飛ばす(こうかくあわをとばす)
激しく議論することのたとえです。話に熱がこもると、口角(こうかく:唇の両脇の部分)に泡が溜まることからきています。
 
  • 歯に衣着せぬ(はにきぬきせぬ)
遠慮しないでずけずけ言うという意味です。「衣(きぬ)」とは「言いにくいことをぼかす」という比喩表現です。
 
  • 鸚鵡(おうむ)返し
オウムが人の言葉をまねすることから、言われたことをそのまま言い返すという意味の言葉です。また、即座に返事をすることという意味もあります。
 
  • 竹屋の火事
竹を燃やすと、ポンポンと音を立ててはじけます。その様子から、腹を立ててポンポン物を言うことのたとえになりました。また、言いたい放題という意味でも使われます。

「立て板に水」のまとめ

「話し方」についての表現は数えきれないほどあります。それだけ、生きていく上で「話す」というコミュニケーションが重視されている、ということかもしれません。

言いにくいことを言う時は「立て板に水」のように言葉は出てきません。むしろ、「横板に雨垂れ」のようにぽつぽつと話した方が、誠実さが伝わる場合もあるのではないでしょうか。場面によって「話し方」を変えられるのが、本当の話し上手ということなのかもしれませんね。


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