「うらめしい」とは?意味や使い方をご紹介

あなたは、「うらめしい」と感じたことがこれまでにありましたか。そもそも「うらめしい」という言葉を知らない人もいるかもしれません。「うらめしい」は、人の心情を表す言葉です。この記事では、「うらめしい」の意味や使い方を類語とともにご紹介します。

目次

  1. 「うらめしい」とは
  2. 「うらむ」とは
  3. 「うらめしい」の使い方
  4. 「うらめしい」の類語

「うらめしい」とは

「うらめしい」は、動詞の「うらむ」が形容詞化したもので、漢字で「恨めしい」または「怨めしい」と書きます。「恨」と「怨」、どちらにも、うらむ、残念に思うという意味があり、「うらめしい」は、うらみに思う、憎らしい、残念だ、情けないといった意味を持っています。

夏になると落語などで怪談話を聞くことがよくあります。話に登場する幽霊が、もの悲し気な様子で「うらめしや」という言葉を発するのを覚えている人もいるのではないでしょうか。

この「うらめしや」は、悲しい、残念、悔しいという意味を表す古語の「うらめし」の変化で、うらめしいなあと嘆きの気持ちを表す表現であると言われています。

「うらむ」とは

「うらめしい」の元になった「うらむ」とは、どういう言葉なのでしょうか。「恨む」は、ほかに「怨む」「憾む」とも書きます。「うらむ」の主な意味は以下の通りです。

  1. 他人の言動に対して、不満を抱いたり、不快感を持ち続けること。
  2. 物事が、自分の思い通りにならなかったりしたこと残念に思うこと。(「憾む」とも書く)
  3. 不満や嘆きを人に訴えること。
  4. 復讐(ふくしゅう)すること。

いずれの意味も人の負の感情を表していますが、1や2の意味で分かるように、その感情を持ち続けるところに情念の強さを感じさせる言葉です。

「うらめしい」の使い方

「うらめしい」は、強い負の感情を持ち続ける様子を感じさせる場面でよく使われます。

【例文】

  • 幸せな結婚生活を送っていたのに、彼に愛人がいたことを知り、裏切られたと思うと、とてもうらめしい
  • 念願の決勝まで進んだのに、肩を痛めて投げられないなんてうらめしい
  • 少しだからと一杯だけ飲んで運転したら、検問で引っかかってしまった。全く自分の軽率さがうらめしい
  • 初めてのデートが雨だなんて、うらめしい思いで出かけたけど、結果的にはとても楽しかった。

「うらめしい」の類語

「悔しい/口惜しい」

「悔しい/口惜しい(くやしい)」は、自分の言動を後悔すること物事がうまくいかなかったり、屈辱を受けたりして、自分の力のなさを腹立たしく、残念に思うことです。人が「悔しい」と感じる気持ちは、「うらめしい」に置き換えて表現できるような場面も多いでしょう。

【例文】

  • 彼は、エラーで逆転負けした時の悔しい気持ちをいつまでも引きずっていた。
  • 自分が指導した後輩が、上司として本社から戻ってくることを聞き、追い越されて口惜しい思いと出世した後輩を誇らしく思う気持ちで複雑だった。

「心残り」

「心残り」は、何かの行動の後に心配や未練が残って思い切れないこと思いきれなくて残念に思うことです。心が残るという気持ちの中には、悔しいとか恨みに思うというニュアンスを含む場合もありますが、「うらめしい」ほど強いものではなく、また負の感情もありません。

【例文】

  • 唯一の心残りは、ずっと手掛けてきたプロジェクトの成功を見ずに退職することです。
  • 時間の都合で名物料理を食べられなかったのが心残りでした。

「遺憾」

遺憾(いかん)」は、思い通りにならずに残念なこと気の毒なことを意味する言葉です。公の場などで、残念です、気の毒ですといった気持ちを表すときによく使われる言葉です。

「遺憾」にも、「心残り」と同じように悔しいとか恨みに思うというニュアンスを含む場合がありますが、それほど大きなものではありません。

【例文】

  • 本校でこのような不祥事が起こったことは誠に遺憾であり、信頼回復に全力を尽くす所存であります。
  • ご招待いただきましたが、どうしても都合がつかず、誠に遺憾ながら欠席させていただきます。

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