「なかなかどうして」とは?意味や使い方をご紹介

「なかなかどうして」は、対象の実情が予想を大きく越えていたときに用いる表現です。思っていた以上に良い、という意味で使用されることが多いですが、他にも様々な予想越えの際に使われています。今回は「なかなかどうして」の意味と使い方をご紹介します。

目次

  1. 「なかなかどうして」とは?
  2. 「なかなか」と「どうして」の意味
  3. 「なかなかどうして」の使い方
  4. まとめ

「なかなかどうして」とは?

「なかなかどうして」は、最初はたいしたことがないと予想していたものが、実際は思っていた以上であったことを意味する言葉です。

「なかなか」も「どうして」も、なじみ深い言葉でありながら、二つ重なると意味が取りづらいという、珍しい言い回しではないでしょうか。

思っていた以上に~だった、とさまざまな予想と結果の落差を表現する場合に用いられますが、基本的には予想を上回って素晴らしかった、という賞賛を表すときに使われる表現です。

「なかなか」と「どうして」の意味

「なかなかどうして」の意味をより深く理解するために、「なかなか」と「どうして」をそれぞれにわけて検証していきましょう。

「なかなか」とは?

「なかなか」は、漢字では中々中中と書きます。「中」という漢字は、大、中、小という並びの真ん中に位置するように、中くらい、平均的な、という意味です。ところが中中と重なると、異なる意味もおびます。

「なかなか」には、物事が予想したようにうまくいかないさま、という意味もあります。「今回の販売目標はなかなか達成できない」のような用法は、頻繁に見聞きしますね。

「なかなか」のもう1つの意味は、「予想をかなり上回るさま」です。「あなたの発想力が素晴らしいのは以前から知っていたが、行動力もなかなかのものだ」と言われれば、行動力がかなり高いと評価されていることになります。

「なかなかどうして」の「なかなか」は、この後者の用法、「思った以上に」という意味です。

「どうして」とは?

「どうして」も単体ではお馴染みの言葉です。とくに、副詞としては頻繁に以下の用法で使われています。
 

  1. 方法への疑問としての、どのようにして。(例:この瓦礫をどうして撤去したらいいのか?)
  2. 原因への疑問としての、なぜ?(例:どうしてそんなに頑固なのだろう?)
  3. 強い否定の、決して~ない(例:こんな仕打ちをうけて、どうして怒らずにいれる?)
  4. 前言を、予想外として強く否定する、それどころか(例:彼は一見ひ弱そうだが、どうして気骨ある男だ)
「なかなかどうして」の「どうして」は、この④の「それどころか」の用法です。つまり、「なかなかどうして」は、ともに予想を上回る、という意味を表す「なかなか」と「どうして」が重なった言い回しということになります。

「なかなかどうして」の使い方

(A男)

新入社員の田中君は、一見内気そうに見えるが、なかなかどうして大胆な営業をしてくるよ。あっぱれな実績をあげてくれた。

(B子)

真由美ちゃんは、女らしさのかけらもないみたいに言われているけれど、なかなかどうして、料理も上手でこまやかな愛情の持ち主なのよ。

(C男)

この机は簡単に組み立てられるということで買ったのだけど、なかなかどうして難しいよ、参ったな。

(D子)

良子ちゃんは、名前のとおりの良家の子女、という噂だったけれど、なかなかどうして、高校時代はヤンキーでかなりのワルだったみたい!

まとめ

お馴染みの「なかなか」も「どうして」も、二つ重なると複雑な意味をおびるものですね。

上記の文例でもお気づきかと思いますが、「思った以上に~だ」という意味で用いられつつ、その内容は良くも悪くも、手ごわいものが多いといえます。

たとえば、相手が思った以上にか弱い時には用いづらい表現です。「A子さんは、クレーマーという噂だったけど、なかなかどうしてか弱い女性だ」とはまず言いません。

その逆なら「か弱いという噂だったけれど、なかなかどうして大したクレーマーだ」と、違和感なく使うことができます。

「なかなかどうして」には、(すごいものだなあ、驚きだなあ)という賞賛に近い感情が含まれているからかもしれません。「クレーマーという噂だったけれど、なかなかどうして優しい女性だよ」ならしっくりきますね。

「なかなかどうして」という言葉の意味や用法には、なかなかどうして深いものがありそうです。
 


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