「神妙」とは?意味や使い方を類語を含めてご紹介

時代劇で聞く「神妙にいたせ」や、小説の人物描写に見られる「神妙な顔立ち」。なんとなく雰囲気はわかるけれど、実際どんな意味なんだろうと気になりませんか?今回は「神妙」を紹介します。意味や使い方、そして類語を中心に使い分けも含めて説明していきます。

目次

  1. 「神妙」の意味
  2. 「神妙」の使い方
  3. 「神妙」の類語

「神妙」の意味

「神妙(しんみょう)」は、いくつかの意味を持つ言葉です。それぞれ少しずつ用法も異なりますので、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

不思議

「神妙」とは不思議で謎めいていることです。とても人間業とはおもえない、超自然的な力や現象をこう呼びます。

「神秘的」や「ミステリアス」とは違い、オカルトやタロット占い、古代文明に対してはあまり使われません。

主な使用対象としては、日本古来の神話や民話、伝承など。天使や妖精よりは、正体がよくわからない天狗や神の使いの狐などを言い表すにふさわしい言葉です。

立派

「神妙」にはまた、心がけや行動が立派という意味もあります。人知を超えた、とまでは言いませんが、普通の人ではなかなか実践できない、ほめられるべき行いやその態度を表します。

立派、といっても威厳があって堂々としているというよりは、道徳心や倫理観に優れるという意味合いです。仕事や勉強に真剣に取り組んでいる人の態度を指し、感心するという意をこめ、「神妙な心がけだ」などと用います。

素直

「神妙」はおとなしくて素直な態度でもあります。言いつけや小言をまじめに聞いている態度、従順に控えている様子を表します。神事を前にしたような、厳かでまじめな雰囲気ですね。

「しとやか」、「しおらしい」とも似たところがあります。ただ、これらの言葉はどちらも女性の慎み深さや謙虚さについて使うことが多い言葉です。「神妙」の方が意味の適用範囲が広く、よりまじめな様子と言えるでしょう。

「神妙」を「意味ありげな」という意味ではないかと誤解している人も多いようです。しかし、そのような意味はありません。その場合には「意味深な」とする方が良いでしょう。

「神妙」の使い方

皆さんが一番よく見る「神妙」は時代劇ではないでしょうか。時代劇で岡っ引きや警備の人が「神妙にいたせ」と罪を犯した人に迫ってくる場面を見たことがありません?現代の刑事ドラマでいえば「おとなしくしろ」にあたりますね。

小説を読む人なら「神妙な顔つき」も見たことがあるでしょう。神様や目に見えない精霊の言葉でも聞いているかのように、まじめで真剣に向き合っている様子です。

その他では、「神妙に控える」「神妙にうなずく」「神妙な態度」などの慣用表現も使われます。

例文

  • 霊山と呼ばれるだけあって、いかにも神妙な力が働いていそうな雰囲気が漂っている。
  • 同情の掃除をしていたら、「神妙な心がけじゃな」などと祖父に声をかけられた。
  • 神妙にうなずく姿からは別人のようで、お転婆な彼女とは思えない。

「神妙」の類語

奇特

「奇特(きとく)」は、「神妙」と同じく感心するような行動や様子をほめる言葉です。その程度がはなはだしく、めったに見ない程に優れていることを意味します。「いまどき奇特な人だ」「世の中には奇特な人もいる」という形で使われます。

健気

「健気(けなげ)」とは逆境や困難にくじけずに頑張っている様子をほめた言葉です。苦しいことにも耐えてしっかりとしている気丈さ、感心するような態度や行動に対して使います。

「健気」は、主に子供や若者、立場が弱い人に使う言葉です。たとえ優れた人であっても身分や地位が高い人には使いません。その場合は「立派」と言いましょう。

殊勝

「殊勝(しゅしょう)」とは特別優れていること、行動や態度がほめるに値するものであることという意味です。前者は主に古典での用法です。現代で使われるのは後者の意味のみで、こちらが「神妙」や「健気」の類語として用いられます。

「健気」にはいじらしさが、「神妙」には厳かな要素が含まれますが「殊勝」にはそういった面はありません。謙虚でわきまえている態度に使われることがあるという点は、共通しています。

ビジネスでも耳にする機会のある「殊勝」ですが、目下のものにしか使いません。目上の人への使用は失礼に当たりますのでご注意ください。


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