「昵懇の仲」とは?意味や使い方をご紹介

みなさんは「昵懇の仲」を正しく読めますか?また、その意味を説明できますか?今回は何となく使っているけれど正確にはわからない言葉としてよく引き合いに出される「昵懇の仲」がテーマです。その意味や使い方、類義語などを紹介します。

目次

  1. 「昵懇の仲」の読み方
  2. 「昵懇の仲」の意味
  3. 「昵懇」の字義
  4. 「昵懇の仲」の使い方
  5. 「昵懇」と「入魂」の関係
  6. 「昵懇の仲」の類義語

「昵懇の仲」の読み方

「昵懇の仲」は「じっこんのなか」と読みます。アクセントは後半「こん」につけます。同じ読み方の単語に数学用語の「実根」があります。

「昵懇の仲」の意味

「昵懇の仲」とは親しく打ち解けた間柄のことです。仲良く付き合っている関係を「昵懇の仲」や「昵懇の間柄」といいます。

「昵懇の仲」はフォーマルな場面で好まれる改まった表現です。プライベートなところまで踏み込んだ仲とは限らず、仕事上の関係でも使われます。ビジネスの相手として親しい、という意味ですね。

「交際」と同じく、恋愛関係やそれに準ずるような関係にある男女の仲の良さも表します。当事者よりも第三者が使うことのほうが多いでしょう。

「昵懇」の字義

「昵」にはなじむ、親しむ、近づくという意味があります。つくりにある「尼」は親しむ、仲良くするという意味があります。「日」は日進月歩と同じく、毎日少しづつという意味です。合わせると、日ごとに少しずつ仲良くなっていくとなりますね。

「懇」は丁寧に、ねんごろにという意味です。「懇意」や「懇親」に使われているので、社会人にはお馴染みの字ですね。

上部の「貇」の意味は耕すこと、踏みとどまることです。そこに「心」を加えると、切り開いた相手の心への道をとどめておくとなります。親しいままでいる様子を表していると言えますね。

「昵懇の仲」の使い方

  • 休日に二人でお出かけとは、昵懇の仲という噂は事実だったようだ。
  • 父親が社長と昵懇の仲で、本人も人事部長と面識がある。どうにもコネ入社のにおいがする。
  • 彼女とは家ぐるみで付き合いがある昵懇の仲だ。

「昵懇」と「入魂」の関係

「昵懇」は表記ゆれで「入魂(じっこん)」と書かれることもあります。なぜ「入魂」の字が使われるようになったのか、これもまた様々な説がありますが、一般的には「じゅこん」という読み方が変化してできたと考えられています。

「入魂」には「じっこん」の他に「じゅっこん」や「じゅこん」、「にゅうこん」などの読み方があります。読み方によって意味が変わるので、音読や朗読では気を付けたいですね。

「昵懇の仲」の類義語

気心知れた

「昵懇の仲」の同義語に「気心知れた仲」があります。「気心」はその人が本来持っている性格や考え方。行ってしまえば生まれつき身に着けているその人らしさのことです。

「気心を互いに知っている仲」とはお互いに相手がどんな人かわかっているということですね。「気心解っている仲」や「気心に通じた間柄」とも言います。

気の置けない

なにかと意味を間違えやすい表現ですが、「気の置けない仲」も「昵懇の仲」と同じ意味です。この場合の気は「気を遣う」の気です。配慮や遠慮ともいえます。

そわそわして落ち着かない、どうしても変に意識してしまうような関係、油断できずに警戒してしまうような相手といった意味ではありません。お互い気を使ったり遠慮したりしないでも良い気楽な関係という意味です。

つうかあ

「昵懇の仲」をよりフランクに言えば「つうかあの仲」となります。元々はことわざの「つうと言えばかあと答える」に由来します。

「つう」という一言を口にしただけで相手が何を言いたいのかわかる、一言だけでも理解しあえるような仲という意味です。「つーかーの仲」とも言います。

その他

「昵懇の仲」と同じように使える言葉はほかにもたくさんあります。例えば、「親密な仲」、「親交がある」、「懇意にしている」など。

四字熟語であれば、「以心伝心」やその類義語の「拈華微笑(ねんげみしょう)」などがあります。恋愛関係なら「比翼連理(ひよくれんり)」や「相思相愛」、「巫山雲雨(ふざんうんう)」あたりが使えそうですね。

その他、故事成語の「刎頸(ふんけい)の交わり」や「連理(れんり)の枝」、「金蘭(きんらん)の契り」も親密さを表します。


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