「臨機応変」とは?意味や使い方をご紹介

ビジネスでよく使われる「臨機応変」という言葉ですが、その正しい意味や使い方をご存じでしょうか。誤解されがちですが、丸投げやいきあたりばったりといった意味ではありません。今回は「臨機応変」の意味や類義語などをご紹介します。

目次

  1. 臨機応変の意味
  2. 臨機応変の由来
  3. 臨機応変の使い方
  4. 臨機応変の類義語
  5. 臨機応変の対義語
  6. 臨機応変の英語訳

臨機応変の意味

臨機応変とは、その場その時、その状況に応じて適切な対処をするという意味です。マニュアル一辺倒の対応ではなく、ケースバイケースで柔軟に対応することを指します。

元が漢文の言葉なので、書き下し文として「機に臨み変に応ず」とも読みます。

臨機とは

臨機は機に臨むこと。機は機械や契機などチャンスという意味もありますが、出来事や状況とイメージした方がわかりやすいでしょう。臨むとは場面や事態に直面すること。つまり、何らかの出来事に出くわすことです。

応変とは

応変は変化に応じること。事情や状況が変わればそれに対応する、あるいは変化があればその都度対応も変えていくことを表しています。

臨機応変の由来

臨機応変の由来は、『南史』という中国の歴史書です。李延寿という人が書いた本で、中国南朝時代の話が書かれています。

臨機応変という言葉が出てくるのは南朝の一つ、梁という国を描いた部分です。梁の国の軍は戦いの準備ができましたが、戦いを仕掛けません。疑問に思った部下が司令官にどうして戦いを仕掛けないのか聞きました。すると司令官は、自分は状況をしっかり見て柔軟に対応するつもりだという意味で臨機応変という言葉を語ったと言われています。

臨機応変の使い方

臨機応変は相手や状況に応じて対応できる柔軟さを評価した誉め言葉として用いられます。例えば、次のような形です。

  • 厄介な質問も多かったが、彼は臨機応変に対処して見せた。
  • 新設された委員会には臨機応変な立ち回りが期待されている。


しかし、放任や丸投げと同じような、無責任な使われ方も見られます。
  • この件は君に任せるから、臨機応変に上手いことやってくれ。
  • 考えを先読みして、臨機応変に対処してくれ。

臨機応変の類義語

当意即妙

当意即妙とは、状況に応じて機転を利かせることです。単に即妙ともいいます。臨機応変との違いは、臨機応変が行動を表すのに対し、当意即妙はむしろ知恵や頭脳、頭の回転の良さを指すところです。

当意とはその状況の中でとっさに考えることで、即妙はすぐ頭に浮かぶ知恵のことです。当意即妙の才や、当意即妙の受け答えといった使われ方がされます。

融通無碍

融通無碍(ゆうずうむげ)とは何物にもとらわれない、自由で思いのままであるという意味です。

融通は滞りなく、その場その場で最適な処置をとることです。臨機応変とほぼ同じ意味です。無碍は妨げるものが何もないことで、そこからとらわれることのない自由な様子を表すようになりました。

融通無碍は、元々仏教の言葉で、相異なる別々のものが溶け合い、一つのものになるという意味でした。

臨機応変の対義語

謹厳実直

臨機応変の対義語に謹厳実直という言葉があります。慎み深く、まじめな様子を表します。謹厳はまじめでいかめしく、厳格という意味です。実直は誠実で正直な態度によく使われます。

杓子定規

杓子定規は全てのことを規則通りに処理することで、融通や応用が利かないという意味です。規則や規律を絶対視することで、臨機応変な対処ができない様子を指します。

曲がった杓子を無理に定規として用いる様子に由来する言葉で、良い意味で使われることはあまりありません。四角四面も同じ意味で使われます。

臨機応変の英語訳

臨機応変に近い「Circumstances alter cases.」という英語のことわざがあります。意味は「状況によって事情は変わる」で、ケースによって事情はどれも異なるから状況を汲んで対応しなさいという意味です。

臨機応変を直接英訳すると、「depending on the circumstances.」となります。この意味は「状況による」です。あるいは、「be equal to the occasion.」という表現もあります。こちらは「臨機応変の処置をする」という意味です。


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