「火に油を注ぐ」とは?意味や使い方をご紹介

みなさんは「火に油を注ぐ」という言葉をご存じでしょうか?よくニュースなどでも「その発言が火に油を注いだ」という風に用いられることがあるので、一度は耳にしたことがあるかと思います。今回はそんな「火に油を注ぐ」の詳しい意味や具体的な使い方をご紹介します。

目次

  1. 「火に油を注ぐ」とは?
  2. 「火に油を注ぐ」の由来
  3. 「火に油を注ぐ」の使い方
  4. 「火に油を注ぐ」の英語表現
  5. 「火に油を注ぐ」の類語
  6. 「火」が使われることわざ

「火に油を注ぐ」とは?

「火に油を注ぐ」とは「勢いの激しいものに、さらに勢いを加えること」のたとえとして使われる言葉です。勢いよく燃えている火に油を注ぐと、ますます火の勢いが強くなることから来ています。

この火は料理のように使われる火では無く、火事や火災といった災いのものを指します。ただでさえ良くない状況が、油を注いだことによって火が強まり悪化するということを表しています。

「火に油を注ぐ」の由来

「火に油を注ぐ」の由来は、ローマの歴史家であるリウィウスの言葉にあると言われています。
 

もしあなたが火に水を注いだなら火は消える。
だが、もし注いだのが油なら火はより燃え盛る。
もし、火を何かの問題と置き換えたなら、その問題をより悪くするのは油である。

この一節から「火に油を注ぐ」が「状況を悪化させる」という意味で使われる言葉になったと言われています。

「火に油を注ぐ」の使い方

「火に油を注ぐ」は「元々勢いのあるものに勢いを加える」の意味で使われる言葉ですが、「騒ぎをよりいっそう大きくしてしまう」、「事態を悪化させて収拾がつかなくなる」といった望まない結果になることを表します。

  • 政治家の発言が火に油を注ぎ、民衆の反対運動がより激しさを増した
  • 君がこの問題に干渉することは火に油を注ぐようなものだ
  • 彼がよかれと思って取った行動が火に油を注ぐ結果となった
近年では「火に油を注ぐ」が良い結果になったり、熱く盛り上がることのたとえとして使われているのが見られます。

「雑誌に紹介されたことが火に油を注ぎ、そのレストランは県内トップの人気の店になった」、「シークレットゲストで人気俳優が登場したことで、会場は火に油を注いだようにヒートアップした」これらは誤用ですので注意が必要です。

「火に油を注ぐ」の英語表現

「火に油を注ぐ」を英語で表すと"add fuel to fire"となります。"fuel"とは「燃料」を意味する言葉で、「火に油を注ぐ」をそのまま表しています。

"Bring oil to the fire"「火のある場所へ油を持ってくる」という表現も使うことができます。("Her remark added fuel to fire" 「彼女の一言が火に油を注いだ」)

「火に油を注ぐ」の類語

「波風を立てる」

「波風を立てる」とは「雰囲気を悪くしたり、面倒ごとが増えるような行為をすること」を意味する言葉です。(例:波風が立つような発言をするのは控えてください)

「駆け馬に鞭」

「駆け馬に鞭」は「すでに勢いのついているものに力を添え、より一層勢いが増すこと」を意味することわざです。ただ走っているだけでも速い馬に、鞭を打つことでさらに速く走らせることができることから転じて出来た言葉です。

「火」が使われることわざ

「飛んで火に入る夏の虫」

「飛んで火に入る夏の虫」とは「自分から進んで災いに身を投じること」のたとえとして使われることわざです。昆虫は光に向かって飛ぶ習性を持っています。「飛んで火に入る夏の虫」は夏の夜に灯火をめがけて飛んでくる羽虫が、その火に焼かれて死ぬことから来ています。

  • 相手がプロとも知らずに戦いを挑むなんて、飛んで火に入る夏の虫である
  • 今敵国に攻め込むことは、飛んで火に入る夏の虫になりかねない

「火の無い所に煙は立たぬ」

「火の無い所に煙は立たぬ」は「うわさが立つのは、何らかしらの原因があるからだということ」を意味することわざです。

煙が立つ以上は必ず火があることから、まったく根拠がなければうわさは立たない、うわさが立つからにはそれを裏付けるようなことがあるということを表しています。


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