「幾久しく」とは?意味や使い方をご紹介

「幾久しく」とは、「いくひさしく」と読みます。「行く末永く」という意味で、結婚やおめでたい席にはぴったりの言葉です。なぜ、「幾久しく」はおめでたい席で使われるようになったのでしょうか。本記事では「幾久しく」の意味と正しい使い方をご紹介します。

目次

  1. 幾久しくの意味とは
  2. 幾久しくの使い方
  3. 幾久しくの類語
  4. 幾久しくの「幾」とは
  5. 幾久しくの「久しい」とは

幾久しくの意味とは

幾久しくの意味とは

  • いつまでも久しく
  • 行く末長く
読み方は「いくひさしく」です。日常的に使うことは少ない言葉ですが、聞き覚えはありませんか。日本書紀や万葉集にも使われている、日本古来の大和言葉です。結納や結婚式、お目見えなどの挨拶で用いられることが多いですね。

ドラマや映画のシーンで聞いたことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか。招待状や御礼状のあいさつ文としても使われます。また、最近は手紙を書くことも減りましたが、手紙の結びの文としていつまでも受け継いでいきたい美しい日本語です。

結納の口上でも必ず使われる言葉です。結納品を贈る側と、受け取る側がどちらも「幾久しく」と、2人の門出を祝うのです。両家の親心がギュッと詰まった佳き言葉ですね。

幾久しくの使い方

結婚式や結納の場合

  • 幾久しくお幸せに。
  • 幾久しくお納めください。
  • 幾久しくお受けいたします。
  • 幾久しくよろしくお願いいたします。(結びの口上として使います)
挨拶の場合
  • 幾久しくご指導ご懇情賜りますようお願い申し上げます。
  • 幾久しくご厚誼を賜りたくよろしくお願いします。
手紙の結び
  • 幾久しく健やかにお過ごしくださいませ。
  • 幾久しく幸多かれとお祈り申し上げます。
会話で使う場合
  • 幾久しくお付き合いをお願いします。
ビジネスシーンなどで、取引先への挨拶に使うことは今でもあります。「ずっとお付き合い下さい。」と表現するより、相手と長く付き合いたい気持ちがグッと強くなる感じがしませんか。大事なシーンで使えるように、日頃から準備しておきたい言葉です。

幾久しくのNGな使い方

いつまでも末長くという意味から、お祝い事やおめでたい印象を受ける「幾久しく」を、マイナスイメージで使ってはNGです。

  • 幾久しく入院している
  • 別れてから幾久しい
ネガティブな心境を表現する場合には、「久しい」は向きませんね。「長い」「年月が過ぎる」がふさわしいでしょう。「久しい」には、長い時間を喜ぶ気持ちが込められています。「不幸なこと」「悪い出来事」で使用するのは控えましょう

幾久しくの類語

  • 末長く
  • いつまでも
  • 永遠に
  • 千代に
  • とこしえに
などが、類語です。日常会話で使う場合はこちらのほうが分かりやすいため、よく使われていますね。

幾久しくの「幾」とは

幾「いく」の意味とは

  • 数量の不明、不定の意。どれほど。…「幾人/どれほどの人数、何人か」「幾日/かなりの日数、いくにち、不定の日付」「幾許/数量・程度の不明・不定なことをいう語。どれほど」
  • 数量の多い意や、長い年月を表す(接尾語を付けて名詞、副詞を作る)…「幾千万/数千とも数万ともはっきりしないが、非常に多くの不定の数」「幾重/多くの物が重なっている、いくつかの物が重なっていること」「幾千代/どれくらい多くの年代、非常に多くの代」
幾「き」と読む場合の意味
  • 比較的小さな数を問う語。いくつ…「幾何/数量、程度が多くないことを表す」
  • 少しづつ、それとなく…「幾諫(きかん)/それとなく相手の感情を傷つけないように穏やかにいさめること」
  • 細かいきざし…「幾微/表面には表れない微妙な事情、機微」
  • こいねがう…「庶幾/ひたすら望み願うこと」

幾久しくの「久しい」とは

  • 時が長く経っていること
  • しばらくぶりであること…「久しぶり」「久々」
  • 時間がかかっている…「年久に」
  • 昔からのこと…「久しい客」
「久しい」には上記のような意味があります。シク活用の連用形「久しく」「久しい」と表現されます。また「きゅう」と読む熟語もたくさんありますね。以下のように、どれも時間経過の長さを意味しています。
  • 永久:時間的に無限に続くこと
  • 耐久:長時間耐えること、長く持続すること
  • 恒久:永く変わらないこと


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