「ビストロ」とは?意味や使い方を「バル」との違いを含めてご紹介

リーズナブルな価格で美味しい料理を提供してくれる「ビストロ」ですが、その正確な意味をご存じですか?。本記事では飲食店の形態のひとつである「ビストロ」の意味や定義について、「バル」との違いなどとあわせてくわしく紹介します。

目次

  1. ビストロとバルの意味
  2. ビストロとバルの用例
  3. 海外の料理店の形態
  4. 日本におけるビストロ

ビストロとバルの意味

ビストロの意味

ビストロは、フランス語のbistro(bistrot)をそのままカタカナ読みしたもので、以下のことを意味しています。

  • 肩が凝らずに気軽に食事ができる“小レストラン
  • フランス風“居酒屋”
ビストロの始まりは、パリに出稼ぎにきた地方からの労働者むけの料理店だったと言われています。

カジュアルな雰囲気のなか、ワインなどのお酒とともに、家庭的な(素朴な)料理や、地元の物産をいかした地方料理、伝統料理などが楽しめるビストロ。その日のメニューを黒板に書いているお店も多く、フランス人にとっては日常使いの料理店です。

「ビストロ」の言葉の由来には俗説があり、ロシア人がフランス料理店に入った際、早く料理などをだすよう催促するのに「ビストロ」と言ったことが始まりとも言われています。

バルの意味

バルは、Barが語源で、スペイン語ではバル、イタリア語ではバールにあたります。意味は以下のとおりです。

  • イタリアやスペインなど南ヨーロッパで、お酒や軽食などをサービスする気軽なお店
(菓子などを販売しているお店もあり、居酒屋+カフェ+コンビニのような形態)

外国人、とくにスペイン人は日に何度もバルに立ち寄り、朝は朝食のカフェとして、昼はランチのお店として、夜は帰宅前にアルコールを一杯飲むお店として気軽に利用しています。またバルには地域の人々の集まりの場としての役割もあり、そこで出されるワインのおつまみは「タパス」と呼ばれ愛されています。

相違点

ビストロとバルは、いずれも日常的に使える庶民的な料理店・居酒屋といえます。ただしビストロが飲食を楽しむのにゆっくり時間をかけるのに対し、バルはカウンターでの立ち飲みスタイルもあるため、回転率が早い傾向があります。

ビストロとバルの用例

  • 仕事で行き詰まっているときには、息抜きも兼ねて、馴染みのビストロでランチをとるようにしている。
  • 今日食事をしたビストロの方が、この前行った内装が立派なレストランよりも安くて美味かった。
  • 会社帰りにちょっと一杯アルコールを飲みたいときは、よくバルに立ち寄る。
  • 先日行ったバルで食べたタパスが美味で、それ目当てに週に何度も通っている。

海外の料理店の形態

海外では飲食店の形態により、呼び名も変わってきます。例として、フランス料理とイタリア料理について以下に紹介します。

フランス料理

  • レストラン…中級~最高級フランス料理をサービスする店。コース料理が中心で、料理や酒はメニューから注文し、店によりドレスコード(基本的には男性はジャケット着用でカジュアルすぎないこと)や年齢制限がある。
  • ビストロ…小レストラン・居酒屋。
  • ブラッスリー…カフェレストラン。ビストロよりも更にカジュアルな居酒屋。「ブラッスリー」の元の意味は「ビール醸造所」なので、ビアホールのように酒と軽食を提供する店をイメージするとよい。
  • カフェ…軽食及び、コーヒー・紅茶などの他にアルコール飲料も提供する店。テーブルや椅子は店内の他に、外の街路に面したところにも設置。席により値段が異なる。

イタリア料理

  • リストランテ…高級なイタリア料理をサービスする店。コース料理が中心で、高級ワインもそろえ、ドレスコードがある店も多い。
  • トラットリア…気軽に入れる大衆的なイタリア料理店。家庭的な料理や地方料理を提供する店が大半で、多くは家族経営や個人経営。ビストロと同じような位置づけ。
  • タヴェルナ…トラットリアよりも更にカジュアルな店。お酒も楽しめ、調理済みの料理を提供する簡易食堂もある。
  • バール…お酒や軽食などをサービスする気軽な店。
  • カフェテリア…喫茶店。

日本におけるビストロ

日本における「ビストロ」は、本来の意味の「ビストロ」と多少異なるのが実情です。

まず日本ではフレンチ限定でなく、イタリアンなど他国の料理をサービスするお店もビストロと呼ばれます。また本来のビストロは家庭的な料理や地方料理などをお酒と共に提供するものですが、日本では軽食を提供するカフェのような店もビストロとされることがあります。

形態に厳密な区別がないので、レストラン、ビストロ、ブラッスリー、カフェの境界があいまいなんですね。

その一方で、本場フランスの星付きレストランで修行したシェフが、日本に帰国したあと同等クラスのレストランに活躍の場を求めず、ビストロで腕をふるう場合もあります。そのようなお店では、選び抜かれた食材で調理されたハイレベルな料理が、手頃な値段で楽しめたりもします。

日本で「ビストロ」と名のつくお店は沢山ありますが、その中味は玉石混交と言えるでしょう。もし本来の意味での「ビストロ」に行ったことがなければ、ぜひ一度本格的な「ビストロ」を体験してみてくださいね。


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