「えい児」とは?意味や使い方をご紹介

ニュースなどで、「えい児」という言葉が聞かれることがあります。「えい児」とは誰を指しているのでしょう。また、「新生児」や「乳児」とは何が違うのでしょうか。ここでは、「えい児」の意味や使い方、赤ちゃんの発達を含めてご紹介します。

目次

  1. 「えい児」とは
  2. 赤ちゃんの月齢による呼び方
  3. 「えい児」の使い方
  4. 「えい児」が巻き込まれた事件
  5. 赤ちゃんのは感情表現が豊か

「えい児」とは

「えい児」とは、母子健康法によると、生まれて間もない赤ちゃんを指しますが、生後3年以内の赤ちゃん指すという解釈もあります。漢字では「嬰児」と表記し、「みどりご」と読むことができます。

赤ちゃんの月齢による呼び方

一言に「赤ちゃん」といっても、月齢により呼び方が変化し、発達にも違いがあります。ここでは、各段階ごとに解説していきます。

胎児

「胎児」とは、お母さんのお腹の中にいる状態の赤ちゃんです。受精してからの約10か月間、お母さんのお腹の中で成長していきます。最初はとても小さくて、エコーでも別の生き物のようにみえてしまいますが、しだいに人間らしい姿へと変化していきます。お母さんのお腹もどんどん大きくなり、毎月の妊婦検診ごとに、「胎児」の成長ぶりを確認することができます。

新生児

「新生児」とは、生まれてから28日以内の赤ちゃんです。この時期に、「えい児」と呼ばれることもあります。出生体重が2500g未満だと「未熟児」や「低出生体重児」といい、「NICU」で観察や療育が行われます。お腹の中でずっと過ごしてきたため、まだ外に慣れておらず、「新生児」はほとんど眠っています。

乳児

「乳児」とは、おおよそ生後1年までの赤ちゃんです。新生児を過ぎると、目も開き、起きている時間が長くなり、外の世界にも適応できてきます。「乳児」の成長はめまぐるしく、いろんなことができるようになる時期です。約3か月頃には首が座り、約6か月頃には寝返りが打てるようになり、その後、お座りやハイハイができるようになります。

また、「乳児」の発達には個人差が大きく、何か月経っても寝返りやハイハイをしない、といったこともよくあります。特に初めての子育ての場合、周囲の赤ちゃんと比較して、発達が遅れていることを心配しがちですが、心配はありません。もし、何らかの障害があるとしても、3歳くらいにならないと検査ができないとされています。「乳児」の個人差というのは、それほど大きいのです。

「えい児」の使い方

一般的には「新生児」と呼ばれますが、報道では「えい児」と表現されることもあります。その際には、「嬰児」という漢字は常用外で使えないため、「えい児」と表記されます。

「えい児が事件に巻き込まれた」「放置されたえい児」「えい児の母親」などといった使い方がされます。近年では「えい児」をめぐる事件が多発しており、それによって、報道でも悲しい意味で使われることが多くなっています。

「えい児」が巻き込まれた事件

2017年3月16日午後、東京ディズニーランドに隣接する水処理施設で、「えい児」とみられる遺体が発見されました。当水処理施設は、ディズニーランド内の汚水を、ろ過処理するための施設です。つまり、何者かがディズニーランド内で赤ちゃんを産み落とし、その遺体が、当水処理施設に流れてきた可能性も考えれます。

司法解剖の結果、死亡した「えい児」の性別や死因は不明、体長20センチほどであることから、妊娠4か月程度で、死産だったことが推測されました。現在も犯人は見つかっていません。

赤ちゃんのは感情表現が豊か

「新生児」「えい児」「乳児」といった赤ちゃんは、言葉の意味を理解したり、話したりすることはできなくても、多彩な感情表現によってコミュニケーションを取ろうとしています。たとえば、同じ「泣く」でも、不快なときと、寂しいときと、眠いときとでは微妙に泣き方が違うのです。毎日聞いているお母さんはわかることもありますが、なかなかわからないというお父さんは少なくありません。

また、楽しいことがあると笑います。新生児が笑うのは「新生児微笑」といって、生理反応とされていますが、乳児になると、自分の意志で笑うことができます。笑うことは脳の発達にもよい影響を与えるので、お母さんお父さんは、いっぱい触れ合って、いっぱい笑わせてあげましょう。

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